1989- 平成
たばこ1つとってもその国の文化がみえてきます

「いっぷくの思い出」入選受賞
【2002/平成14年】
今年の夏のことです。主人の実家で親戚20人ほどが集まってバーベキューをやりました。結婚して2年の私はそこで初めて紹介される人が多く、愛煙家でありながらもやはり嫁の立場としては親戚連中の前でぷかぷかタバコを吸うわけにはいかないのです。(つらい・・・)でも、姑は(ヘビースモーカー)そんな私の気持をよく理解していてくれて、めくばせして 「みんなのいない二階の部屋に上がって吸ってきな」という合図をそっと出してくれるのです。そ〜っと ひとりでこっそり二階に上がって暗い部屋でのいっぷくは最高においしい!そんな時、階段を上ってくる音がして、姑が二階に上がってきました。実は姑もみんなの前では吸わないので<隠れいっぷく>をしにきたのです。「お母さん、こっちです」と言った私に一言。「普通 姑に内緒にするようなことなのに 二人で隠れて仲良くいっぷくしてるんだから 笑っちゃうわね」と。いっぷくで つながっている?いっぷくに感謝。
[20代/女性/神奈川県]
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