1989- 平成
たばこ1つとってもその国の文化がみえてきます

「いっぷくの思い出」入選受賞
【2002/平成14年】
僕は脳性マヒにより、重度障害療護施設に入所している。この施設は大部屋ばかりで尚且つ6人部屋である。利用者の中には24時間声を大きくいがりぱっなしの人も数人いる。特に夜中の2時から3時にいがるのは逃げ出したくなる。頭はカッカして血が上っているとき職員を呼んで車椅子に乗せてもらって喫煙コーナーに行き、タバコに火を点けるのである。その喫煙コーナーは、寒いぐらいなので頭を冷やすのに丁度良い。その時の一服、なんともいえん開放感にただよるのである。
[40代/男性/徳島県]
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