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【1991/平成3年】
中国を一人旅した時の思い出。泰安から洛陽までの長距離列車、四人一組の寝台個室、お互い見知らぬ4人の中で、言葉も分らない外国人は私だけ。でも、一番年配と思われるおじいさんがたばこを勧めてくれたのをきっかけに、筆談に花が咲いた。「何処から来たのか」「何処へ行くのか」というお決まりの会話から始まって、立派に成長した彼の息子の話、通過する土地の歴史の話と、話が盛り上がる度、そして話が一段落する度に、おじいさんはたばこを勧める。私も返礼に自分のたばこを勧める。そうするうちにあっという間に数時間を過ごした。その時すすめられた銘柄「石林」は、その後の旅のお供になった。
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