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岡野 紀男 |
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あきる野市秋川 |
近代化の進む秋川市と自然豊かな五日市町が合併して、あきるの市が誕生したのが平成7年。2つの市を結ぶ大きな“五日市橋”が開通してから、振興住宅地となっていったあきる野市・秋川は、外食産業から大型スーパーまでが立ち並ぶ、ここ2・3年で賑わいをみせている街です。
秋川と共に、努力と信念で繁栄していった「岡野酒店」をご紹介します。
ご商売をはじめたのはいつ頃から?
右から、ご主人の紀男さん、卸問屋の藤木さん、奥様の純代さん、長女の早苗さん、パートの佐久間さん。
昭和46年の30歳の時に、1歳と3歳になる子供をかかえて脱サラをしました。この地域は当時、畑しかなかったけどこれから住宅もできるようになるだろうと見込んで、90坪の土地から女房と2人で商売をはじめました。周りの土地を少しずつ買い足していって今ではお客様用の駐車場、自宅などを合わせると600坪にまでなりましたね。
繁栄されていますね
20台収容できる駐車場、立派な自宅はお店の裏にあります。
商売を始めた時期がよくて、周りには店がなくて何を置いても売れた頃もありましたから。でもそんな状況に甘んじることなく、努力しました。同業者が休んでいる時こそ働いて、早くから遅くまで店を開けて必死で努力しましたよ。若い時に苦労しとくと、歳をとってからが楽になりますから。
最初から業態はお酒屋さん?
ええ、酒と食品です。脱サラ前は酒問屋のセールスマンだったので、酒の免許は早く取れました。でも、たばこの免許は中々許可が降りない。なぜか?って当時の日本専売公社に聞いたら「こんな畑しかない人の住んでない所で、たばこが売れるわけがない」って丸2年間4回も断られたんです。でもね、「私は食うために絶対に売らなければいけない。だから絶対に秋川で一番の売り上げを取るから試しに1年だけでも免許をくれ!」って真剣に談判したら許可が出ましたよ。5年位で、本当に秋川一になっちゃたけどね(笑)。
お店をはじめた頃の苦労などは?
たばこの免許を取りたての頃、セブン・スターが品薄で手に入らない時代だったんですよ。だけど仕入れできなくても、切らしたらいけないと思って、八王子のたばこ屋さんの店頭から自動販売機まで探しに出かけてました。当時一箱200円で買って200円で売ってたんだから、もちろん売上はないけど切らさなければ次に繋がっていくんですよ。とにかく自動販売機で切らすようなことは絶対にしなかった。私の商売のモットーに『商品を切らすべからず!』があります。そこらへんは今も昔も徹底しています。
そこまで徹底されるのは?
自動販売機なんか顕著に出るもんでね、1日目に目当ての商品が売り切れになっていたら「ないのか〜」で別のお店を探します。2日目切らしてると「何だよ!この店は」で、3日目は素通りされて終わりですね。そのお客さんがうちにまた買いに来られるようになるには、最低1ヶ月はかかります。
たばこが結構なストックですね
岡野酒店を目指して秋川駅から4分位歩いた所に、大きな案内の看板が見えてきます
そうでしょう。これが毎日回転しています(たばこは1日ウン万円以上の売上!)。7年前に大型スーパーが近くにできてから打撃受けましたけど、JTの担当の方に聞くとうちの方が売上が多いみたいですね。お酒や他の食品の売上はだいぶ落ちても、たばこは景気のよかった時とさほど変わらず好調です。
その秘訣は?
お客さんを大事にすること。気づかないことかもしれないけど、500円の新硬貨が出た翌日から古い硬貨は絶対に渡さない。折り目の入ったようなお札もお客さんには渡さずに銀行に返してます。お正月は全部ピン札を用意していますから「お年玉に使えるね」なんて、結構喜ばれますよ。

「大塚古墳」
大塚古墳は“王塚古墳”とも呼ばれ、高さ約6m、周囲は約130m余で台地に築造された古墳として重要である。この台地は奈良時代に律令制で規定されいた国有の牧場の1つで、「小川牧」と呼ばれていた。JR五日市線秋川駅北口より徒歩5分。
「秋川キララホール」
駅前という好立地と音響の良さで定評の文化施設。合掌状拡散天井をもつ多目的ホールには独自機構の音響反射板が設置されており、質の高い音楽空間である。有名アーティスト、大物歌手から市民のピアノの発表会まで幅広く利用されている。JR五日市線秋川駅北口徒歩5分。

お話を伺っている時に、来年ピカピカの小学1年生になるお孫さん・隆弘くんのランドセルが届きました。ご主人はまるで自分が使うかのようにそのランドセルをニコニコと眺めながら、「あのチビがこんな大きなもの背負うなんてね〜」と、目に入れても痛くない様子が一瞬に伝わりました。まだ8ヶ月の純平ちゃんは「お乳以外は全部私が世話をしてるんですよ!」とまたもニコニコ。ご商売の話をされているお顔からは想像できません!ご主人の原動力を垣間見れたような気がしました。