代表
住所 〒192-0904  八王子市子安町4-12-8
TEL 042-622-7857

 全国でも有数の学園都市である八王子市。図書館や博物館、美術館などの文化施設が充実し、八王子駅周辺は大きな百貨店や商業ビルが建ち並びます。賑わいを見せる八王子駅南口すぐそばにお店を構える、小勝商店さんにお話を伺ってきました。

創業されたのはいつ頃でしょうか?

お話をしてくださった奥様と娘さんの尚子さん

 奥様:昭和30年頃ですから、お店を始めて55、6年経ちます。ここへ来たのは終戦後の昭和26年ですね。戦前はお店の前の道路(南大通り)はなかったんですが、国鉄が貨車の集積所を作るということで、道路を造ったんですよ。ですから、道路ができてすぐの頃にお店も始めました。

開店当初から、たばこ専門店だったのですか?

外国たばこの並ぶ棚は美しく整頓されています。

 奥様:最初は量り売りのお菓子が多かったですね。「ばんじゅう」という容器で売っていたんですよ。お店は私の母が始めたんですけど、母がだんだん年を取ってきて、周りにもスーパーやコンビニができてきたので、お菓子は少なくしていって、今はたばこ専門ですね。

扱う銘柄が多いですね。

取材時は国産たばこの棚が空いていました。一日も早く、震災で被災したたばこ工場が復旧して欲しいものです。

 奥様:220~230種くらいありますね。コンビニにないたばこがあるので、来てくれるお客様もいらっしゃいます。お客様に「在庫がありません」って言うのが大嫌いで、在庫管理にはすごく気を遣って、切らさないようにしていたんです。ですが今は、震災の影響でお客様に「ないんですよ」って言わざるを得なくなってしまって、すごく辛いですね。

お客様は地元の方が多いですか?

お菓子も置いてあります。たばこと一緒にどうぞ。

 奥様:地元の方は年配の方が多くて、たばこをやめちゃったりしてますけど、比較的車が止めやすいところにあるので、車で来る人もいますね。あとはこの辺りにお勤めの方と、大学生さんが来ますね。
 尚子さん:若い学生さんが「おばちゃーん!」って来ますよ。私が対応すると「おばちゃんいないの?」ってがっかりしてますよ(笑)。
 奥様:ひとり暮らしの学生さんが多いので、おしゃべりしますよ。「落第しないように」とか(笑)。

東京のお母さんですね。

八王子駅南口の南大通りに面したきれいなお店です。

 奥様:学生さんも、親に言えば心配されすぎてしまうようなことでも、私になら気軽に話せるということがあるんじゃないですか。昔、この辺りのアパートに住んで大学に通っていた人が、奥さんと子供を連れてお店に来てくれることもあるんですよ。住んでいたアパートはなくなっても、この店はまだあるので、「おばちゃんの店は変わらずあって良かった」って(笑)。私が元気なうちは、お店を続けていたいですね。

周辺案内

興林寺

 天文12年に創建されたと伝えられる浄土宗のお寺です。大正時代に墓地で発見された板碑は大日悉地真言が記され、八王子市の有形民俗文化財に指定されています。

〒192-0904 八王子市子安町4-4-18
JR中央本線「八王子」南口下車 徒歩5分

子安神社

 天平宝字3年、淳仁天皇の皇后の安産祈願のために創祀したと伝えられる、 八王子市最古の神社です。神社と周辺の森は、船形に植樹したことから、船森と呼ばれています。

〒192-0046 八王子市明神町4-10-3
JR中央本線「八王子」北口下車 徒歩5分

編集後記

 取材中にも、大学生が何人かいらっしゃって、奥様と仲良くお話をされ、ほほえましいやり取りを拝見させていただきました。そして、徹底した在庫管理のお話からも、奥様のお客様への心配りを垣間見ることができます。奥様と娘さんの二人で切り盛りする、八王子の頼れるたばこ屋さんでした。