代表 小暮 敏也
住所 〒162-0044  新宿区喜久井町66
TEL 03−3202−3311

 東京メトロ東西線早稲田駅より、夏目坂を南に少しだけ歩くと大きな間口のたばこ専門店・タバコショップミハルさんがあります。夏目坂は、言わずと知れた文豪・夏目漱石の生家があったことから名付けられ、随筆『硝子戸の中』でも喜久井町の名や坂の名前が記述されています。昔から独特の風情がある早稲田で、長くお店を営むタバコショップミハルさんの店長さんとお母様にお話を伺ってきました。

お店の創業はいつ頃でしょうか?

入口正面の外国たばこのコーナー。見るだけで楽しいです。

 お母様:昭和21年頃です。店を始めたのは義母です。息子(店長)で三代目です。戦前は豆腐屋でしたが、空襲で焼けてしまい、おばあちゃんがたばこ屋ならできるということで始めたんです。

店長:父の代でたばこと電器の販売、工事の店をやっていましたが、秋葉原に大きい電器屋ができてきて、町の小さい販売店はもうダメだということで、電器工事は続けつつ、店はレコード屋にしたんです。レコードと電器も近いものがありますから。レコードからCD屋になり、いろいろ変遷しつつもたばこはずっと売っていました。でもだんだんCDも厳しくなり、タスポ導入の際にたばこを大きくしないとダメだろうということで、カウンターを大きくしてCDもやめ、たばこ専門の店にしました。

お店も新しくて専門店ならではの品揃えですね。

入口右手には紙巻きたばこの棚。種類が豊富!

 店長:たばこの棚などは、去年の6月に新しくしました。たばこ専門店にしてからは4年くらい経ちます。

お母様:昔は自動販売機が活躍していて、そっちを利用するお客様が多かったですが、今は手売りが多くなりました。去年の6月にヒュミドールを入れて、葉巻も置くようになりました。ヒュミドールは葉巻の品質を保つには必要ですね。私たちも葉巻については勉強中で、他のお店から葉巻愛好家のお客様を呼ぶというよりも、この店で葉巻に触れて一緒に育っていってくれればいいなと思っています。

手巻きのたばこも多いですね。お店に置いてるたばこの品数は?

葉巻用のヒュミドール。たばこ専門店ならではですね。

 お母様:入口正面にある棚のたばこは手巻きです。若い方が興味を持っているようで、やり方を説明する動画もお店で流しています。店に入ってくると、いい香りがするって言って下さるお客様もいます。

店長:紙巻きたばこだけで300種以上あるので、全部で500種類くらいはあります。

お母様:少しずつ順々に仕入れていったので、こちらも混乱せず、少しずつ詳しくなっていきました。

珍しいたばこにコメントのタグがあるので、どんなたばこかわかりやすいですね。

明るく綺麗な入りやすいたばこ屋さんです。

 お母様:手巻きや外国たばこには手書きのコメントをつけます。そうすると、お客様がより興味を持って下さるので。日本喫煙具協会で、講習と試験を受けると、喫煙具アドバイザーの認定書を下さるんですよ。講習で葉巻や煙管を吸ってみたり、壊れた喫煙具の修理の仕方、ライターのオイルの入れ方なども指導してもらって、最後に筆記試験があるんです。それで一応は、葉巻もパイプも練習はしてきています。息子も講習と試験を受けていて、認定書をもらっています。

ご商売で気をつけていらっしゃることは?

店長のお兄さんが製作している仏像フィギュアも販売しています。

 お母様:お客様第一に考えています。それから、自分もこの商売を楽しむことですね。何か自分にとって嫌なことがあった時でも、お客様と話をしていて楽しくなることってありますよね。「これはどうかな?」って思って仕入れた新商品をお客様が気に入って買って下さった時はすごく嬉しいし、楽しいですよ。やっぱり商売は面白いと思います。それと、これからやりたいなと思うことは、葉巻を1本から売っていくこと。何本も入っている箱で売っていると、高いし、興味があってもお客様にとっては敷居が高いでしょうけど、1本なら試してみようかと思って下さるかもしれません。常にこれからのことを考えた店作りをしていこうと思っています。

周辺案内

誓閑寺

 1630年に誓閑和尚が創建した浄土宗のお寺。夏目漱石の自宅がそばにあり、誓閑寺の鐘の音について著書『硝子戸の中』で触れている。1682年に製作された梵鐘は現在も境内にあり、区内最古の梵鐘として新宿区指定文化財となっている。

新宿区喜久井町61
東京メトロ東西線「早稲田」下車徒歩5分

感通寺

 日蓮宗のお寺。境内にある「さざれ石」は、国歌「君が代」に歌われる団結と繁栄、平和と長寿を象徴した石。このさざれ石は、昭和45年に開催された大阪万国博覧会での日本館に展示されたもの。

新宿区喜久井町39
東京メトロ東西線「早稲田」下車徒歩7分

編集後記

 早稲田駅すぐ近くの大きく綺麗なたばこ専門店。お店に入ると、紙巻きや葉巻のいい香りが漂っています。取材中も若いお客様がたびたび訪れ、珍しい外国たばこや手巻きのたばこを熱心にご覧になったり、買っていかれていました。お母様と息子さんの店長さんも、とても勉強熱心で、確かな知識によってお客様に喫煙のよいアドバイスができるのだと感じました。お店の奥には店長のお兄様による仏像フィギュアやTシャツも売っていて、なかなか個性的なお店です。早稲田に行く際には是非立ち寄っていただきたいお店です。