住所 瑞穂町箱根ヶ崎2247
TEL

 JR八高線の箱根ヶ崎駅、東口から東へ約7分ほど歩くと、間口の広いたばこ屋さん、久保田煙草店さんが見えます。周辺でここまで大きなたばこ屋さんは珍しく、瑞穂町役場前の大きな車道に面しているため、ちょっと車を止めて買いに来られるお客様も多いそうです。こちらで長くお店を営むご主人にお話を伺ってきました。

お店の創業はいつ頃でしょうか?

扱う銘柄豊富です。こちらは手巻きのたばこ

 ご主人:明治年間の創業なので、もう100年以上経ちます。100年経ったので、何か記念を残したいとノベルティでポケット灰皿とライターを作りました。最初は、たばこ専売ではなく、下駄や瀬戸物を売る店でした。

男は外でたくさん稼がなくてはいけないから、大工をやって、主に女性が店を見ていましたね。私自身も定年まで外で働いて、退職後に店を見るようになりました。それまでは家内が見ていましたが、夫婦二人で店番することもないので、今は逆に家内が外に働きに出ています。

なるほど。最初は履物と生活用品のお店だったんですね。

パイプ類も販売しています。まさに専門店

 ご主人:私の母の代になると、あらゆる生活用品、文房具、駄菓子、パンなどを売っていました。母は忙しかったと思いますよ。学校給食がない時代でしたから、コッペパンにジャムやバターをその場で塗ってお客様に渡したり。

 近所には他にお店がなかったので、お客様から「こういうのない?」って言われたものを置いていくと、どんどん品数が増えるんですね。今でいうコンビニのような店でした。そのうち、近くにスーパーができたりして、両親も年を取って体力的にきついし、もう少し楽にできるようにと、建て替えて今のようなたばこ専売の店にしました。

外の看板が目立つので、車で来店するお客様も多そうですね。

創業100年記念のノベルティ

 ご主人:そうですね。近所に住んでいる常連さんだけじゃなく、通りすがりだったり、車で遠くから買いにきてくれるお客様も多いんですよ。たばこの特徴って銘柄が決まっていることですが、今は手巻きのたばこが人気で、そういうお客様は色々な銘柄に興味があって迷われるんですよ。

 「今度はどれにしようか」という相談をされたりします。小さい店はそういうところで、お客様と繋がっていかないとね。長くお話されていくお客様もいらっしゃいます。銘柄は約270種扱っていますが、それでもお客様に「こういうのない?」って言われますよ(笑)。

それは在庫管理も大変ですね。お休みの日にされているご趣味などありますか?

外観もおしゃれです。

 ご主人:会社員時代は趣味が多くていろいろやりました。仲間と一緒にディンギーというヨットに乗っていましたよ。普段は山中湖で、海は城ヶ崎に行きました。あとは、音楽が好きなので尺八と篠笛、中でも尺八は古典をやりました。

 今はクラリネットをやっています。文武両道といいますが、昔から片寄っちゃいけないと考えていて、バランスを取ります。楽器も日本の楽器と西洋の楽器と両方やります。コンピュータも好きで、会社にいたときは、誰もやっていない時代にワープロを始めたりしたので、周りからは異端児扱いされましたよ(笑)。

色々なことに興味があり、チャレンジされるんですね。それでは、ご商売をしている上で気をつけていらっしゃることは?

車に乗ってる人も見つけやすい看板

 ご主人:自分が店をやっているうちは、ステータスを維持したいですね。昔、心がけたのは、各メーカーさんがステッカーやポスターを貼っていくでしょ。結構お断りしたんですよ。一定のもの以外は貼れないって。

 盆栽がいっぱい並んでる庭と同じですね。いっぱい並べて埋もれるより、選ばれたいくつかが並んでいるほうがいいでしょ。よく通りの向こう側から店の外観を写真で撮ったりするんです。店を客観的に見るということですね。

 自分がカウンターの側からお客様を見ているだけじゃなく、お客様の側から見た店構えを見るんです。看板の青も、赤や黄色は目立つんですが、渋くしたくて青にしました。一応オリエント急行の紺色をイメージしています。

周辺案内

加藤神社

 天正10年(1852年)に、この地で討死した武田勝頼の客将・加藤丹後守景忠を村民が祀り、八幡社と称したことが始まり。明治35年に加藤神社と名を改めた。同じく箱根ヶ崎にある圓福寺と縁が深く、丹後守の遺品が圓福寺に所蔵されている。

西多摩郡瑞穂町箱根ヶ崎315
JR八高線「箱根ヶ崎」より徒歩5分

みずほエコパーク

 5万平方メートルを超える敷地に、散策路、芝生広場、ドッグラン、花壇や樹木が植えられた緑がいっぱいの公園。公園内では、循環型社会推進のため、定期的にフリーマーケット「みずほ青空市」を行っている。

西多摩郡瑞穂町箱根ヶ崎1736
JR八高線「箱根ヶ崎」より徒歩5分

編集後記

 昔のお店の写真を見せて説明してくださったご主人。お客様の側から見たお店、という視点を大切にされています。たばこの品揃えは、都心の専門店に負けないほどで、このあたりでここまでの銘柄数は珍しいのではないでしょうか。外観も素敵なので目立ちます。通常の紙巻きたばこはもちろん、手巻きのたばこの品数も多いので興味のある方は、ぜひご主人にご相談しに行ってみて下さい。