代表 中村孝次
住所 羽村市羽東1-11-5
TEL 042-554-2225

東京多摩地域の西に位置する羽村市。東京都にあって、自然豊かな暮らしやすい町として、行政が子育て支援に力を入れています。

面積は東京都のなかで3番目に小さいのですが、そのぶん、いろいろなところに目が行き届いているようです。

そんな花と水の町、羽村でお店を営む中村販売所の二代目・孝徳さんにお話を伺ってきました。

お店の創業はいつ頃でしょうか?

お話を伺ったご主人

ご主人:昭和32年頃だと思います。お米屋で創業して、たばこを扱うようになってからはまだ20年くらいですね。

以前は、うちの店の向かいにもお店があって、たばこを扱っていたんですが、そこが廃業したので、うちでたばこを販売するようになったんです。

では、お店の前の通りは、以前は商店が建ち並ぶような商店街だったのでしょうか?

駄菓子は学校帰りのお子さんたちが買いにくるとか。

ご主人:いえ、お店が数軒ありましたが、商店街というほどではないですね。

ここは、昔から牛坂通りと言われています。羽村駅前に五ノ神社という神社があって、そこに、まいまいず井戸という、かたつむりの形状をした下り通路の井戸があるんです。

その井戸の石を多摩川から牛が運んで行くんですが、ちょうどこの坂のあたりで疲れて止まっちゃうというので、牛坂って言われるようになったんです。

羽村の観光名所のまいまいず井戸に故ある通りの名前だったんですね。それでは、ご主人がお店を継いでどれくらい経ちますか?

全国の美味しいお米を取り扱っています。

ご主人:平成元年からなので、もう29年になります。それまでは、6年くらい外で勤めていました。長男なので、いずれ店は継ぐだろうなと、自然に店に戻った感じです。

勤め先もそういう商売関係のところで、イトーヨーカドーでした。だから、土日が休みではないところで働くということは当たり前で、うちも年中無休です。定休は年始くらいですね。

営業時間は朝8時から夜8時までですが、父が7時くらいに店を開けちゃうんですよ。開けるだけ開けて店番はしないんですが(笑)。

お店にはお米とたばこのほか、駄菓子や切手、ハガキなどの郵便物も扱っているんですね。切手などの細かい販売は大変だとよく聞きますが。

たばこの陳列棚

ご主人:駄菓子は、小学生が学校終わりに買いに来てくれますね。親御さんも一緒に来て、お米を見て買ってくれないかと淡い期待をしてるんですけど(笑)。

切手は子供の頃に好きで収集していたので、細かい切手を売る作業は、全然苦じゃないんですよ。料金改定表が来てもすぐ覚えます。我々が子供の頃は、みんな切手収集してましたけど、

今は販売される切手の種類がとても多いし、高いので、とても子供たちのお小遣いでは買えないですよね。

たばこのお客様は常連さんが多いのでしょうか?

ご主人:そうですね。どこのたばこ屋さんもそうでしょうけど、顔を見たら、たばこを出します。

最近覚えが悪いんですが、通りがかりでも、1回来た人は覚えて、2回目に来てくれたときに、銘柄を出せるので、お客様から、「なんで覚えてるの?」と驚かれることが多いです。

「覚えててくれたんだ」って言ってもらえると、こちらもやりがいがありますね。

周辺案内

稲荷神社

創建年代は不詳だが、江戸時代後期の地誌では、稲荷社と記載されている。弘化3年(1846)より3年かけて造立された一間社流造の社殿は、銅板葺の屋根に軒唐破風がつく構造。平成3年に市指定有形文化財となった。

羽村市羽東2−14−1
JR青梅線「羽村」より徒歩5分

禅林寺

臨済宗建長寺派。文禄2年(1593)創建。本尊は如意輪観世音。旧地名の東ヶ谷戸から、山号は、東谷山と号す。境内には、『大菩薩峠』の著者・中里介山の墓がある。

羽村市羽東3−16−23
JR青梅線「羽村」より徒歩5分

編集後記

羽村で生まれ育ったご主人。お店のお米に、羽村産のコシヒカリがあったり、奥多摩や武蔵野産の加工食品が置いてあったりと、さりげない地元愛が感じられます。

羽村は春祭りが有名なのですが、お祭りに素戔嗚の揃いの袢纏で参加する東青壮年会にご主人と、ご主人の同級生もたくさん参加されているとのこと。

稲荷神社から山車を引いて街中を練り歩く運行に関しては、東青壮年会に一任されているのだそうで、一朝一夕にできるものではない、地域との強い絆を感じました。