代表 杉山 清
住所 足立区梅田4-12-9
TEL 03-3886-7493

足立区は東京23区の中では、最北端に位置します。庶民的な区として知られていましたが、2000年代からは大学の誘致に力を入れ、若者の居住者が増えたためか、街全体が活性化されてきています。

今回お伺いした梅田の「みかわや」さんの近くには「赤不動」と呼ばれる明王院があり、ご本尊の感得不動明王像は、弘法大師の作として有名です。

この地で長らくお店を営むご主人と奥様にお話を伺ってきました。

お店の創業はいつ頃でしょうか?

お話を伺ったご主人と奥様

ご主人:私の父が昭和30年に酒屋として始めましたが、そのすぐ後、昭和35年に食道ガンで亡くなったんです。当時、私は高校生でしたが、それからは母と一緒に店をやることになりました。

しかし、母も昭和45年に亡くなり、その翌年に家内と結婚して、それからは家内と店をやっています。

ご主人はお若くしてお店を切り盛りすることになったんですね。今も酒屋さんとはいえ、コンビニのように品物豊富ですね。

たばこ、食品、お酒あります。

ご主人:昭和54年頃にコミュニティ・ストアに加盟したんです。

当時はセブン-イレブンが豊洲に1号店を出してから間もない頃でしたから、コンビニが上り調子になっていくときでしたね。冷蔵庫やショーケースなど、店の中を改装して、すごく売れました。たばこもずいぶん出ましたよ。

ですが、コンビニの時代が到来して、周辺にもどんどん新しい店が出店して、うちがあまりよくなくなってきてしまった。それでコミュニティ・ストアはやめて今の形にしました。

奥様はご結婚する前は、どこかでご商売をされていたのでしょうか?

酒屋さんなので酒類、飲み物類豊富です。

奥様:私は結婚前はサラリーマンの家でしたし、親戚にも商人はひとりもいなくて、商売はまったく初めてでした。

コンビニの前の酒屋時代は、お味噌を量り売りしていたり、一杯飲み屋みたいに、店の中で立ち飲みできたりと、いろいろな対応をしなくてはいけなくて、大変でした(笑)。

ご主人:昔は店に売ってるお酒をお客様が飲んでいったんですよ。

今は角打ちといって、酒屋の中でカウンターを設けて、若い人が集まって飲んだりというのが流行っていますが、そういう洒落た角打ちとは、全然違うものでしたよ(笑)。

昔と今の角打ちは違ったんですね(笑)。今いらっしゃるお客様は常連さんが多いですか?

間口の広い大きなお店です。

奥様:だいたい顔見知りのお客様ですね。この方はこのたばこ、この方はこのアイスクリーム、この方はこのお酒って、決まっています。

あんまり遠くまでお買い物に行けないお年寄りのお客様のために、牛乳やパンや卵などを置いていたりします。

なるほど。それでは、ご商売をされる上で気をつけていることは?

朝8時半から20時まで営業しています。

ご主人:お客様第一ということですね。昔は、配達をしていましたから、お客様からいろいろな頼み事をされていました。そういうご要望にも応えられるものには全部応えてきました。

奥様:今、店にいらっしゃるお客様もお年寄りで脚が悪かったりすると、店の中の商品を自分で取ってくるのも大変だから、こちらが何が欲しいかをお聞きして商品をレジまで持ってきたりしています。

周辺案内

佐竹稲荷神社

秋田佐竹藩下屋敷の屋敷神として創建された。「いぼ稲荷」と称され、願をかけるといぼが取れるという。神社を含めたこの一帯は、屋敷地があった遺構であり、「佐竹抱屋敷跡」として昭和57年に足立区登録記念物となった。

足立区梅田6−28−7
東京メトロ日比谷線・東武スカイツリーライン「梅島」より徒歩5

明王院

真言宗豊山派の寺院。不動堂は、朱塗りの堂宇で、「赤不動」と呼ばれており、本尊の感得不動明王や如意輪観音などを祀っている。また、境内の樹林の1/3が足立区保存樹林に指定されている。

足立区梅田4−15−30
東京メトロ日比谷線・東武スカイツリーライン「梅島」より徒歩20分


編集後記

みかわやさんのレジの奥に力士の写真が飾ってあったので、お訊ねすると、梅田には昔、相撲部屋の玉ノ井部屋があったとのこと。

現在は、西新井大師のほうへ引っ越ししたのですが、梅田にあった頃は、みかわやさんのすぐ裏に部屋があり、練習を終えた力士たちがお店でカップラーメンやお弁当など買って食べていたそうです。町にお相撲さんたちが歩いていると、華やかでいいですよね。

ご夫婦仲良く二人三脚でお店を営んでいる、みかわやさんでした。