代表 竹内 智子
住所 〒180-0023  武蔵野市境南町4-16-1
TEL 0422-31-6561

 通りには街路樹が植えられ、公園には豊かな緑が茂る街、武蔵野。そんな閑静な街にふさわしく、レンガ造りのオシャレなたばこショップを運営されているのは、3代目となる竹内智子さん。とびっきりの笑顔と明るさで、訪れるお客様すべてに“元気のおすそ分け”をされている竹内さんに、素敵なお話をお伺いしました!!

いつからたばこ屋を?

かわいいレンガ造りのたばこ屋さん。

 昭和13年に、主人の祖母が創業したんです。当時は、お酒も販売していて、買いに来られたお客様が、店先でちょっと1杯飲んでいけるような店だったんですよ。その後、主人の母が2代目となり、今は私が3代目を引き継いでいます。うちは代々、女性がお店を仕切っているんですよ。私が嫁いだ昭和42年ごろは、まだこの辺りにはマンションも立っておらず、雑木林だったんです。それに比べるとずいぶんと人も増え、にぎやかな街になりましたね。

たばこ屋さんとは思えないような素敵なお店ですね

素敵な笑顔でお客様をお迎えします。

 そう言っていただけると嬉しいわ!(笑)3年前に建て替えをしたんですよ。店の改装にあたっては、私の趣味をすべて取り入れました。在庫を入れておく棚も特注なんですよ。「たばこ屋らしくないね」ってよく言われるんですけど、なんだか紅茶専門店みたいでしょ。お店の雰囲気に合わせて、それまで取り扱っていなかったパイプや葉巻なども置くようになりました。改装してから、「かわいいお店ですね」と言って入ってこられる若いお客さんも増えたんです。これからも、お客様の意見を取り入れて、訪れる方に安らぎを与えられるようなお店にしていきたいですね。

接客で気をつけている点は?

 お客様の特性を見極めて、それぞれの方に合った接客をすることですね。お客様もさまざまですから、皆様に同じ接客をしても満足してもらえないんですよ。例えば、お話が好きな方には「今日は寒いですね~」なんて、世間話をするんですけど、お話が嫌いなお客様もいらっしゃるでしょ。そんな方には、逆に話しかけずにそっとしておくんです。長年の感で、少し言葉を交わすだけで、お客様が何を望んでいるのか分かるようになりましたね。ですから常連のお客様でも、ほとんど話したことがない方もいらっしゃるんですよ。接客業をしていることで、自分自身も成長できたんじゃないかしら。

こちらのお店にいらっしゃる常連さんも多いのですか?

思わず立ち寄りたくなる、センスのよい看板です。

 うちのお店には常連さんが多いんです。中には、はるばる遠方からまとめ買いに来てくださる方もいるのですが、そんな時に限ってどうしても平日に済ませなければならない用のため2~3時間ほど店を閉めていたりして…。
 「何回も来たんだよ!」って、叱られるんですよ(笑)。それでも足を運んでくださるんだから、本当に感謝しています。だから、なかなか店は閉められませんね。

印象に残っているエピソードはありますか?

めずらしい銘柄も豊富。特注した奥の棚は、竹内さんのセンスがひかります。

 2年前に心臓の手術をしたんです。ちょうど、たばこが値上げになる1週間前に倒れてしまってね。そのまま病院に担ぎ込まれて、即手術と言われたんだけど、値上げ前にまとめ買いに来るとおっしゃっていたお客様との約束があって…。「今、手術をしたら、退院する頃にはたばこが値上げされている。お客様との約束を破るわけにはいかない!」と無理を言って手術を延期してもらったんですよ。お医者様からは「店と命とどっちが大事なの!?」と叱られましたけど、「店です!」と言い張ってね(笑)。今考えると「よくあんな無茶をしたな」と、自分でも怖くなるんですけど、あの時は必死でした。とにかくお客様の信頼を裏切ってはいけないという一心で!それで、値上げ前にお客様にたばこを販売して、それから手術を受けたんですよ。ほんとに無事で良かったわ。

趣味は何ですか?

竹内さん直筆の書。見事な腕前です。

 旅行をすることかしら。以前は家族と一緒に行くことが多かったのですが、最近は友だちと出かけています。そうそう、アラスカにオーロラを見に行ったこともあるんですよ、本当に素敵だったわ。
 それと、最近は少しお休みしているんですが、書道も嗜んでいます。ささやかですが賞もいただいたことがあるんですよ。

周辺案内

杵築大社

 杵築大社の発祥は、3代将軍家光公の従兄弟で、出雲の松江初代藩主、松平出羽守直政公が、ご用屋敷を設けたことに起因します。直政公は屋敷内に、徳川幕府の繁栄を祈願して、出雲の杵築大社と稲荷社を創設しました。社内には、“千本イチョウ”と呼ばれる市天然記念物に指定されたイチョウの木が、どっしりと根を下ろしています。このイチョウは、ひとつの株から生えたたくさんの木が集まって、千本のように見えるところから名付けられたそうです。

住所:東京都武蔵野市境南町2丁目10-11  ※JR中央線、武蔵境駅南口 徒歩3分

編集後記

 センスの良さを活かし、訪れる方に安らぎを与えられるような店舗づくりを目指している竹内さん。いただいた名刺にも自作のかわいらしいパイプの絵が描かれており、すみずみにまで行き届いた真心が感じられました。いつまでも、若く愛らしい竹内さんの笑顔を見るために、訪れる常連さんも多いのではないでしょうか。