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サンクス瑞穂駒形店 (有)田中酒店

代表 田中 喜一
住所 〒190-1201  瑞穂町二本木1353
TEL 042-557-0330

 明治時代から創業140年を誇る、瑞穂町の「(有)田中酒店」。4代目オーナーの田中喜一さんは約20年前、思い切って代々続いた「田中商店」をコンビニエンスストアへと転向したそうです。その後も、昔ながらの「人とのつながりを大切にする」という商売スタイルを大切に、現在でも「便利で買い物がしやすい店」として地元で愛され続けています。商売だけではなく、地域の活性化にも積極的に取り組んでいる田中さんに、人々に愛される店作りの秘訣を聞いてみました。

明治時代から、ご家族代々ご商売をされているとのことですが…

田中さんは、創業140年を誇る瑞穂町の「(有)田中酒店」の4代目オーナー

 はい、私で4代目なんですよ。明治元年から店をやっているので、現在は140年経ちます。約20年前、創業100年以上の店ということで東京都から表彰を受けたんです。ちょうどその頃、時代の流れに乗るのも大事だろうということでコンビニに転向しました。名前も現在の「(有)田中酒店」に変えたんです。コンビニにした当初は、「田中商店」の時と店内が違ったので、近所の人たちから「作業着じゃ行けないよ!」なんて冗談も言われました(笑)。でも、コンビニにしてもお酒やたばこは引き続き取り扱っておりましたし、お客さまに対する商売のモットーも同じなので、地元の方には「大きなスーパーに行って買いだめをしなくてもいい」と、今では冷蔵庫代わりに使ってもらっています。やはり、20年前の決断は正しかったなと思っています。
コンビニに転向される時、特に工夫されたことは何ですか?

自動車30台は駐車可能の大駐車場。

 「田中商店」と同じ場所にコンビニを建てたわけですが、コンビニにしたら地元の方だけではなく、自動車で通りすがりに寄ってくれるお客さまも増えたんです。それで、自動車で来た方が安心して駐車できるようにと、駐車場を拡大したんです。自動車30台は止められますよ。地元の方はもちろんですが、どんなお客さまにも重宝なお店であることを一番の目的としていますから。
レジの後ろに置いてあるたばこですが、品ぞろえが豊富ですね。何種類くらい取り扱っているんですか?
 全部で110種類あります。以前から、比較的多くの種類を取り扱っていたのですが、最近では新製品がたくさん登場する一方で、昔ながらのたばこを吸っている方も多いため、新・旧と両方取り扱うようにしています。普段は店で取り扱っていないものでもお客さまから注文があれば、可能な限り取り寄せもします。たばこは週に2回発注できるので、なるべく余分に置かないようにして、お客さまには常に新しいたばこを買ってもらえるようにしています。たばこの売り上げだけで1日15万円くらいあるのですが、だいたいみなさん、たばこのほかにジュースやお酒も一緒に買ってくれるので、波及効果もありますね。
店内で多くの種類のたばこを取り扱っているほか、外にも自販機を設置しているんですね

オーナーの田中さん(左)とお嬢さんの原田規江さん(右)

 お客さまのご要望で1台だけ残してるんですよ。昼時間など、レジが混雑している時でも、たばこを買うだけなら並ばなくてもいいですからね。自動車のお客さまはエンジンをかけたまま、すぐにたばこだけ買えますよね。お客さまあっての商売なので、きめ細かい配慮で、店に来てくれた方が買い物がしやすい環境を作ることを目指しています。
瑞穂地区のたばこ税増収対策協議会にもいろいろとご貢献されているとうかがいましたが…

瑞穂町で製造している豆腐とうどん。手作りなので、味は格別です!

 会長さんは別にいるんですが、相談役として地区の活性化のためアイデアを提案したり、会合では全面的に協力させてもらっています。最近では、瑞穂地区のマナーアップキャンペーンとして「ポイ捨て・ゴミゼロ運動」というのを実施しています。瑞穂地区45軒の小売店全部にほうきとちりとりを配って、店の周りの清掃を呼びかける運動を始めました。地区独自で「ひろえば街が好きになる」というのぼり旗を作って、町全体に日常的なマナーの啓発を行っています。清掃だけではなく、産業祭りなどでたばこをカートンで買ってくれた人には福引券を用意して、景品として地区指定のゴミ袋を渡したりなど、小売店が率先して町のクリーンアップに臨んでいます。そうすれば、一般の人も次第に協力してくれるようになりますよね。
こちらのお店では、地元の特産品も扱っていらっしゃるのですね

地区独自で作ったマナーアップを促進するのぼり旗。

 はい。瑞穂町独自で作っている豆腐やうどんを取り扱っています。普通、コンビニは指定の卸屋から買うことになっているんですが、うちが加盟しているコンビニでは、地元の特産品を取り扱うのが認められているんです。手作りのものは味が違うし、なんと言っても、地域でお互いに商売を助け合うことは活性化につながりますよね。
商売として「お客さま第一」というだけではなく、地元の方とコミュニケーションを取りながら地域の活性化にも積極的に取り組んでいられるんですね。そんな田中酒店さんの今後の展望をお聞かせください
 やはり、お客さまに気持ちよく買い物をしてもらえるような店作りを大事にしていきたいと考えています。常連のお客さまも多いので、レジに家族の姿が見えないと心配してくださる方もいらっしゃいます。ですから、家族全員が交代でレジに出るようにしているんです。「いらっしゃい」「ありがとう」と心から感謝を込めて対応する、昔ながらの商売スタイルはこれからもずっと続けていきたいです。

周辺案内

「狭山池」

 昭和26年に都立狭山自然公園に指定された狭山池は、昭和58年には親水公園として生まれ変わりました。瑞穂町唯一の水のある公園として、現在では自然観察池・庭園観賞池・釣り池など、町民の憩いの場として親しまれています。

アクセス:JR/新宿から中央線利用。八王子で八高線に乗り換え、箱根ヶ崎駅下車。当駅より徒歩15分。自動車/中央高速・八王子インターより約12km


編集後記

 今回の取材で、人とのつながりがいかに大切かということを改めて実感しました。お客さまに誠心誠意を尽くすのはもちろんのこと、日頃から地元の活性化や地域の生活の向上を目指した献身的な取り組みなど、商売という枠を越えて「人を大事にしたい」という田中さんの人となりが、愛される店を築く秘訣だったんですね…納得!

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