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【1999/平成11年】
バブル崩壊による銀行倒産が続発しました。
あれは、3〜4年前でしょうか。自分の管理下の店舗が3県にまたがってあるときだったと思います。仕事が忙しく、「朝から晩まで働く」「企業戦士」があてはまるような仕事振りで身体や精神がボロボロになりつつあるときでした。明日は、あの店舗とこの店舗、そしてもう一店舗回ろうとクタクタになりつつも、毎日夜寝る前は、良く考えていました。そしてそう云う日々が、休みなく続き、ついに身体を壊し、リタイヤすることに。そしてしばらく、実家に帰って静養していました。ある日、実家で静養中に庭で煙草を吸っていると親父がきて一緒に煙草を吸い始めました。すると「そんなに急いで生きていても、死ぬ前に自分の人生が楽しかったと思って死ねるかな。もっとゆっくりでも良いから、家族と供に一緒になって生きるべきだ。」と言われました。高度成長期の企業戦士である親父からそんな言葉がでるとは・・・。自分の実感なのでしょうね。煙草を吸う時、ふと思い出します。今は自分の人生、家族の人生を噛み締めてゆったり生きています。
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