1989- 平成
たばこ1つとってもその国の文化がみえてきます

【2001/平成13年】
アメリカ同時テロ
昨年叔父が90歳でなくなりました。 子供がおらず 最愛の叔母の介護を一生懸命したあと 無事3回忌をすませたあとのことです。 沢山のたばこを吸うひとでした。かならず横には吸い殻の山の灰皿が置かれていました。 マンションでの一人暮らし煙草の煙を漂わせ沢山の本を読んでいるような、ちょっと気難しい感じの叔父でした。 ある朝 布団の中で永遠の眠りについていました。 その後に 残されていた物 晩年は叔母の事ばかり書いてある30年に渡る日記帳と、昨日の日付が記された煙草の箱でした。毎回 新しい箱を開ける度に日付をかいていたのです。 煙草の煙と一緒に叔母のところに旅立っていったのでした。
[女性/40代/神奈川県]
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