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【1953/昭和28年】
まだ一般家庭にはテレビはありませんでした。
私の小さい頃、祖父と父はキセルにきざみたばこ(たぶん「ききょう」だったと思います)をつめて吸っていました。そのたばこを買いに
行くのが3、4歳の私のおつかいでした。ある日タバコを買いに行った私がなかなか帰ってこないので祖父が心配で見に行ったところ、たば こ屋さんの隣の床屋さんでちょこんと座って髪を切ってもらっていたそうです。
「そろそろ床屋へつれていかんなんね。」と父と母が話し ているのを聞いていたかららしいのです。たばこというと祖父から聞かされたこの話と結びついてしまって、あのきざみたばこの強いにお
いとともに思い出します。いつしかきざみたばこから「いこい」に変わりました。
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