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【1960/昭和35年】
テレビが家に来て、近所中で集まって映画の上映会のような騒ぎだった。
大好きな祖父の膝の上に座ると必ず「今日は上手く出来るかな。」と言って煙草(あの当時はキセルの中に詰めて火をつけていたように記憶していますが)に火をつけ、気持ちよさそうに煙を吐きます。その時に、丸い輪が一つできると明日は一つ、2つできると2つ、3つできると3ついい事が有るといわれ信じていました。確かにいい事があったような毎日が楽しかったように思います。そんな祖父が亡くなった後、父が真似をして作ってくれていましたが、祖父のようには行かなかった事を覚えています。そんな祖父は私達姉妹4人には大変優しい祖父でしたが、校長先生で近所では有名な頑固爺でした。
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