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【1972/昭和47年】
浅間山荘事件
私の親父は70歳を過ぎた今でも1日に2箱はタバコを吸うヘビースモーカーです。しかもその銘柄は、今では、なじみのタバコ屋さんにカートンで注文しないと買うこともできない「しんせい」です。私が子供だったころ、当時キックボクシングが大人気で、沢村栄治をモデルにした「キックの鬼」というアニメが放映されたりもしました。ある日の夕食の時間、いつものように夜7時からキックボクシングの中継があり、家族で食卓を囲んでいました。私たちがテレビを見ていて食事が進まないとよく親父から怒られていましたが、その日は、白熱するキックボクシングを見て、親父の箸が進んでいませんでした。いつも怒られている私は、ここぞとばかりに親父を注意したところ、あせった親父は、吸っていたタバコの灰を晩酌のビールの中に落としてしまいました。それだけでも私はびっくりしたのに、親父は、「これがうまいんじゃ!」といって、そのままビールを飲んでしまいました。子供心にとてもびっくりした昔の思い出です。
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