- 反発の 果てに受け継ぐ 親父の火
- 煙出す 祖母の秋刀魚か 父の煙草
- 一服し プカリ輪っかの 名人芸
- 煙越し 見れば父まで 映画顔
- 銭湯で 父は一服 ぼくラムネ
- 父の推し すみっコぐらし 共感者
- あの店の マッチ見つけて 友にTEL
- 祖父の椅子 煙の記憶 まだ残る
- ドーナツを 作る煙で 父の技
- 一服が 父の表情 福笑い
- 父想う 色あせ残る 煙草あと
- 駅前の 煙と記憶 よみがえる
- 夕闇に ぽつり浮かんだ 父の場所
- 父たばこ 母せっけんの いい香り
- 馨しき 祖母の香煙草と 知る亡き後
- 一服に 私の成長 待った母
- 棺には 煙草納める リスペクト
- オヤジの背 夜風に揺れる 赤蛍(あかぼたる)
- バケツ水 花火に紛れ タバコ浮く
- 新聞の インクと煙草 祖父の朝
- 分け合う火 ふたり赤面 照れ隠し
- 粋な祖母 「いこい」を咥え 三味を弾く
- 食卓の 透明灰皿 父の席
- 煙る部屋 僕のデビューで 家族(みんな)泣く
- 灰皿に 佇む父と 生きた日々
- 母怒る 父は黙って 煙吐く
- 換気扇 父の居場所で 肉を焼く
- 煙立ち 祖父の白髪と 混じり合う
- 半世紀 妻と煙草は 替え利かぬ
- レザー着て たばこを楽しむ 洒落た叔母
- 一服は 悲喜交々の 交差点
- 香り立つ 思い出一つ 持ち帰る
- 一服し 別れを告げる 定年日
- 吸い殻の 形でわかる 父不機嫌
- 父と彼 吸い殻だけが 盛り上がり
- 紫煙越し 見つめた丸い背 父八十路(やそじ)
- 父の背の マッチの音で 夜が来る
- 灰皿に 祖父の面影 雨が降る
- 愛煙家 同士で付き合い 今愛縁
- 叔父さんが ロックと共に 呑む煙
- 原風景 タバコ畑で 笑う父
- 新生活 ベランダで一服 一人暮らし
- バニラ香る パイプをふかす 父いたり
- 一服で 友が仕入れる 地元ネタ
- 初恋は 煙草の味か 九十九里
- 夕ひかり 白煙くねる 親父の背
- 愛用の 灰皿今でも 写真前
- 夕涼み 祖父一服の 床几台
- 灰皿を 囲んで笑顔 キャンプファイヤー
- 煙ごし 見上げた父の 照れ笑い

