代表 鈴木弘子
住所 中野区中央5−40−19
TEL 03−3381−4939

ここ数年の間に新たなカルチャー発信地として人気を集める中野の街。中野駅より、中野通り沿いに南へ7分ほど歩くと、鈴木たばこ店さんがあります。手売り販売を充実させるためにウインドウを改装され、新しくも落ち着いた佇まいの鈴木たばこ店さんにお話を伺ってきました。

創業されたのはいつ頃でしょうか?

楽しくお話をして下さった鈴木さん。

昭和9年に私の父と母がここに雑貨屋を開いたんです。その後、たばこ販売の申請をしたら、許可が下りたので、昭和40年頃からたばこを扱い始めるようになりました。家を建て直して、完全にたばこだけのお店にしたのが昭和53年です。それまでは大正時代からの家でしたから(笑)。

たばこ専門店にした頃は鈴木さんはお店に入られていたのでしょうか?

中野通りに面したお店です。

父が昭和56年に亡くなって、母もたばこの銘柄の横文字を読んだりするのが大変になってきたので、だんだんと私もたばこに関わるようになりましたね。私は洋裁の仕事をしていたんですが、その頃、繊維関係の会社もだんだん傾いてきていたので、昭和60年頃から仕入れは私がして、売るのは母という形になっていきました。はっきりといつにお店に入ったというより、自然に代わっていったという感じです。

お客様は地元の方が多いですか?

ウインドウは最近改装し、閉めるとシャッターには「煙草の花」が。

そうですね。この辺はフリーのお客様は少ないですね。ですから、お客様の8割方はお顔を見て、たばこが出るというお付き合いです。品揃えもお客様に合わせて置いておく部分が多いですね。自動販売機を使うお客様が減ってからは、常にお店のウインドウのそばにいなくてはと思うようになりました。お客様がすぐに商品を買えないようでは、またお店に来てくれることはなくなりますものね。

最近、手売りを充実させるためにお店を改装されたとか?

灰皿はいつも綺麗に。

ウインドウを直したんです。それまでは昭和53年に建てた時のままでしたから、ある程度綺麗にして明るくなれば、前を通るお客様にも「たばこ屋さんだ」と認識してもられますし、毎日お店をきちんと開けていようという自分への励ましのためにも(笑)。たばこが売れなくなってお店を閉めていたら、ますます売れなくなってしまいますものね。今まで以上に頑張らなきゃという自分への戒めにもなりますし、ちゃんと開けていればお客様も来て下さいますから。

接客で心がけていらっしゃることは?

自動販売機も三台あります。

心がけているというよりも、当然のことではありますが、お客様をお待たせしないように、商品をさっと出せるようにしておくことですね。あとは在庫を切らさないことです。一度、お客様のお求めの商品がこの店にないとわかると、もう再びは来て下さらないでしょ。たばこはそこそこ売れればいいかなとは思っていますが(笑)、それよりも色々な方がここに寄って立ち話でもしてくれれば、元気をもらって明日も頑張ろうという気持ちになりますね。

周辺案内

桃園川緑道

東京都中野区中央1−50
JR中央・総武線「中野」下車 徒歩6分

中野のこの地域は、八代将軍吉宗の時代に桃の花をたくさん植えたことにより、桃園と呼ばれていました。神田川に突き当たるまで約2.3キロの整備された遊歩道は、木や花々に囲われ、絶好のお散歩ロードです。

杉山公園

東京都中野区本町6−15
東京メトロ丸ノ内線「新中野」下車 徒歩1分

青梅街道と中野通りの交差点に位置する、交通量の多い通りに面した公園ですが、遊具が充実し、近所の子供が遊ぶ姿が見られます。園内にはこの土地を寄贈した明治時代の実業家・杉山裁吉氏親子三体の杉並地蔵尊を彫った石碑が建てられています。

編集後記

普段はずっとお店の中にいるので、休日はなるべく外に出かけるようにしているという鈴木さん。ずっと中野の地に住まわれているということもあって、近所のご友人とプールやお花見に出かけるそうです。穏やかなお話ぶりの中にも、明るく活発な印象を受け、鈴木さんとの会話を楽しむために通う常連さんも多くいらっしゃるだろうという想像がつきます。中野の街の頼れるたばこ屋さんでした。