代表 川本 陽三
住所 〒143-0013  大田区大森南3-5-11
TEL 03-3741-9552

 首都圏のターミナル駅、品川から約15分圏内に位置する梅屋敷は、江戸時代より、観梅の名所として人々が多く集まる土地でした。今でも、駅周辺は活気ある商店が軒を連ね、懐かしく親しみやすい雰囲気を醸し出しています。梅屋敷駅から少し離れた住宅街に位置する川本商店さんにお話を伺ってきました。

創業されたのはいつ頃でしょうか?

お話をしてくださったご主人

 ご主人:創業は昭和初期じゃないかと思います。戦前ですね。お店を始めたのは父で、そのあと兄、私で三代目ですね。このへんは、海苔養殖の本場だったんですよ。今は緑道になっているところも、旧呑川という川でした。父の実家は海苔屋でしたが、父は弟に海苔屋を譲って、この店を始めたんです。

大森の海苔は有名ですね。

お店の裏にあるお庭。もうすぐサツキが咲きます。

 ご主人:東京オリンピックを境にやめてしまったけど、このへんに古くからいる人はみんな海苔を扱っていたし、今でも「大森 海苔のふるさと館」という博物館や、出版物に資料を寄贈したりしますよ。地元の小学生に海苔づくりの体験指導をしたり、講演したりします。

お店をおひとりで切り盛りするのは大変ですね。

国産のたばこは震災の影響で少ないですが、外国たばこは結構揃っています。

 ご主人:大変ですよ(笑)。お勤めの方がたくさん来ますので、朝は7時半から開けて、10時くらいまでは忙しいです。あとは夕方の5時から6時くらいまでもお客様が多く来ます。1日平均で150~160人は来ると思いますよ。多いときは200人くらい。車が止めやすいところにあるので、車のお客様も多いです。店の奥でごはん食べててもすぐ出て、裸足で歩けるように下に敷物をしいてます(笑)。

震災で国内のたばこ工場が被災したため、今は国産のたばこはどこも少ないですが、棚はすきまなく埋まっているように見えますね。

昨年11月に改装された棚

 ご主人:国産のたばこは在庫が少なくて、外国たばこばかりですけどね。しかたなく代わりに外国たばこを買っていく方も多いので、外国たばこの在庫も結構多く取っています。去年の11月に棚を改装してもらったんですよ。普段なら、国産のたばこをずらっと並べています。
早く通常どおりの入荷に戻ってほしいですね。

お店を続けていく上で気をつけていらっしゃることは?

青いファサードとたくさんの自販機が目印のお店です。

 ご主人:健康でいることですね。体を悪くして寝ちゃったら、もうお店できないですからね。運動はなかなか歩く時間がないからやらないけど、睡眠と、あとは食事はしっかり食べています。

周辺案内

聖蹟蒲田梅屋敷公園

 江戸時代に売薬所の敷地三千坪に、梅の木数百本と花の木を植え、東海道の茶屋として始まりました。当時から梅の名所として多くの人々が訪れ、明治天皇もたいへん気に入られていたそうです。

〒144-0052 大田区蒲田3−25−6
京浜急行本線「梅屋敷」下車 徒歩7分

三輪厳島神社

 創立は治承4年。源義経が嵐のなか多摩川を渡る際、向こう岸に見える杜に安全を祈ると、嵐はやみ、無事に渡河できた。その杜がこの厳島神社の起源とされています。

〒143-0012 大田区大森東4−35−3
京浜急行本線「梅屋敷」下車 徒歩10分

編集後記

 大森海苔の写真や貴重な資料を拝見させていただきました。お店の初代である、ご主人のお父様が書かれた立派な書に、「気はながく 心はまるく 腹たたず 人は大きく 己は小さく」の言が印象的です。二代目のお兄様から受け継いだという、お店の裏にある庭のサツキや盆栽も見せていただき、心和む時間を過ごさせていただきました。取材中にも、たくさんのお客様がいらっしゃって、お忙しいご主人ですが、いつまでも健康で、お店を守っていってほしいです。