代表 齋木 美喜夫
住所 〒101-0061  千代田区三崎町2-12-10
TEL 03-5210-2211

 JR中央線、都営地下鉄三田線の水道橋駅周辺は、東京ドームを中心に、東京ドームシティとして、ホテルや遊園地、フードコート、スパを内包し、都心で楽しめる娯楽施設として、休日はたくさんの人で賑わいます。また、平日もオフィスや高校、大学、専門学校が多いため、常に人通りは絶えません。そんな水道橋に長年お店を構える喜久屋商店さんにお話を伺ってきました。

お店の創業はいつ頃でしょうか?

店内にあるたばこの銘柄は豊富です。

 ご主人:創業は明治39年です。和菓子を作って販売する和菓子屋で始めました。今も和菓子は店の奥で父(代表)と私とで作っています。父は三代目、私は四代目です。たばこを扱い始めたのは、ちょっと詳しい年はわからないですけど戦後です。和菓子とたばこの組み合わせは珍しいみたいですね。薬とたばことか、お酒とたばこのお店は多いみたいですけど。

客層はどういう方が多いですか?

お話をして下さった四代目の健さんと奥様

 ご主人:平日に来る会社勤めの方が多いです。朝と夕方がお客様が多くいらっしゃいます。逆に土日は少ないですね。営業時間は朝7時半から、夜は7時を過ぎると大きい扉のシャッターは閉めますが、たばこの窓口は8時くらいまで開けています。店は私の家内と両親と4人でみています。

今もお店の外の灰皿で一服されているお客様がたくさんいますね。

ヒュミドールで管理された葉巻も販売しています。

 ご主人:水道橋は駅を挟んで向こう側が文京区、こちらは千代田区なんです。千代田区は路上喫煙禁止条例が初めて施行されたところですし、この水道橋付近はたばこを吸う場所がないみたいで、みなさん灰皿を一生懸命探してここにたどり着いてきてくれるっていう感じですね(笑)。店の前の灰皿はお客様によく利用していただいて、掃除は毎朝、夕方と一日に2回はします。

店内の鳥かごに一羽いるセキセイインコがずっとお喋りしていて可愛いですね。

外国のめずらしいたばこも。

 ご主人:看板インコです(笑)。お客様にもかわいがってもらっていて、名前はウリエルというんですけど、みなさんに「ウリちゃん」と呼んでもらっています。去年の5月からいて、もうすぐ1才になります。よくお喋りして、ここの住所も言えるようになりました。話しかけると、言葉を教えてもらえると思って、一生懸命聞くんですよ(笑)。

ご商売で気をつけていらっしゃることは?

水道橋ほど近く歴史ある和菓子とたばこのお店です。

 ご主人:そうですね……その時々で来ていただくお客様に合わせてやってきたので、特にこうだ! ってこともないですね。自然体でやっています。難しいお客様もいないですし、みんないいお客様ですよ。酔っぱらったお客様も来ないですし……昔は酔っぱらって、外で寝ている人もいましたけど、最近は見ないですね(笑)。周辺のお店も変わってきていて、久しぶりに水道橋に来たというお客様からは「変わったね」と言われます。街も変わるし、人も少しずつ変わってきているのかもしれませんね。

周辺案内

礫川公園

 小石川台地の東端に高低差をいかした三段の構造で造られた公園。西洋の雰囲気を漂わす三つの花壇は見る者の目を楽しませてくれます。また、童謡「小さい秋みつけた」の歌詞のモデルとなったハゼノキが秋には見事な紅葉を見せてくれます。

文京区春日1−15
東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園」下車徒歩1分

源覚寺

 寛永元年(1642年)開創。「こんにゃく閻魔」のお寺として人々に親しまれています。由来は、眼病を患った老婆が閻魔様に治癒祈願をしたところ、老婆の目は治り、閻魔像の右目は盲目となったことから、老婆は閻魔様に感謝し、好物のこんにゃくを断ち供え続けたといいます。

文京区小石川2−23−14
東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園」下車徒歩2分

編集後記

 水道橋の老舗の和菓子屋さんです。お店には常にお客様がいらっしゃっていましたが、お忙しいなか四代目ご主人は、とても自然体で快く対応して下さいました。和菓子屋さんといえど、扱うたばこの銘柄は大変豊富で、約350種ほどだとか。葉巻も扱っていて、奥様のご提案でヒュミドールも完備しています。店内にいる「看板インコ」、天使と同じ名前のウリエルちゃんは、取材中ずっと可愛らしい声でお喋りしていました。カメラを向けると驚いてしまうようで、上手に写真が撮れなかったことが残念でした。水道橋で、ぜひ立ち寄りたい温かい雰囲気のお店です。