代表 稲垣和夫・芳子
住所 中野区本町1-32-28
TEL 03-3372-1758

中野坂上は、東京メトロ丸ノ内線と、都営大江戸線が乗り入れ、山の手通り、青梅街道が交差する交通至便な土地です。

駅周辺はオフィスビルが建ち並びますが、青梅街道沿いには個性豊かな飲食店や生活雑貨店が軒を連ね、昔からの住人と、新しいオフィスビルで働く方々が共存する街でもあります。

そんな中野坂上駅から、青梅街道沿いに新宿方面へ5分ほどの場所にある稲垣商店さんのご主人と奥様にお話を伺ってきました。

お店の創業はいつ頃でしょうか?

お話を伺ったご主人と奥様

ご主人:父の代からだから、もう72年くらいになるかな。配給をしていたと言ってたので、戦前だと思います。その頃は乾物屋で佃煮とか納豆とか、食品を扱っていました。

たばこを扱い始めたのは遅くて、昭和55年くらいから。今、店で販売しているのは、たばこ、お弁当とハンバーガー、飲み物と雑誌ですね。

お店の前に出してある「坂上バーガー」すごく目立ちますね。

名物・坂上バーガー100円!

奥様:主人が家で揚げ物したり、パンを切ったりしてからこっちに持ってきて、私がここで包んでいるんです。だから、二人いないとできないんですよ。

朝起きるのは3時半。店にくるのが4時半です。地下鉄のシャッターもまだ開いてないですよ(笑)。

それはすごい! 一日何個作るんですか?

たばこの自動販売機

ご主人:150個。それでもずいぶん減らしたけどね。今日は6種類(ブタカツ、ハムカツ、チキン、メンチ、コロッケ、レンコン)あります。

もっとあるときは8種類。今まで何十種類と作ってるけど、材料が高くなると作れないものもあるからね。

奥様:なすの肉詰め、ピーマンの肉詰めなんかは、材料費が高いんですよね。

ご主人:100円だからいいんですよ。これが108円でも95円でもダメ。買いやすいでしょ。坂上バーガーで商標登録もしています。

今もたくさんのお客様が買っていかれていますね。灰皿を使用しているお客様もたくさんいらっしゃいます。

灰皿を利用するお客様もたくさんいました。

奥様:灰皿のお掃除は毎朝です。(青梅街道を横断する)信号が目の前にありますでしょ。

以前はもう少しずれていたんですが、信号機が移動して店の目の前に来たら、信号待ちの間に灰皿を使う人がぐんと増えました。一日掃除しないと大変なことになります。灰皿だけ使用する人が多いけど(笑)。

ここでたばこを買って、缶コーヒーを買って、一服に灰皿を使用してくれるお客様が一番嬉しいですね(笑)。

たしかに、そう思います(笑)。それでは、ご商売をされる上で気をつけていらっしゃることは?

青梅街道沿いのお店です。

ご主人:とりあえず休まずに店を開けるっていうことだね。そうすれば、お客様にはいつ来ても開いてるお店って、認識してもらえる。

年末もお正月も営業していますよ。元旦は常連のお客様に雑煮を出すの。ひとりものが多いからね。

夏場の7~9月はハンバーガーはお休みします。食べ物は万が一があるから。でもお弁当はやってますよ。もう二十数年前から作ってます。料理は好きなので、体が動くうちはやりたいね。

周辺案内

象小屋跡

享保13年に中国人貿易商が安南(現在のベトナム近辺)から象を連れてきた。象は京都で御門天皇の謁見を受け、江戸では将軍正宗が上覧した。のちに、この象を下げ渡された中野村の源助がこの地に象小屋を建て飼育した。

中野区本町2−32
東京メトロ丸ノ内線・都営大江戸線「中野坂上」より徒歩7分

多宝山 成願寺

中野長者と言われる商人・鈴木九郎が夭逝した娘を悼み、僧侶となって、邸宅跡地に寺院を建立したことが始まり。幕末には一時、新撰組の近藤勇の家族も身を寄せていたという記録がある。

中野区本町2−26−6
東京メトロ丸ノ内線・都営大江戸線「中野坂上」より徒歩5分

編集後記

まず、お店で目立つのは、何と言っても坂上バーガー。すべて手作りで100円です。ちょうどお昼前の時間帯だったこともあり、子連れのお母さんや会社員の男性など、多くの人が足を止め、買っていました。

また、夜はハンバーガーを売ってる場所をお酒が飲めるスペースにしているそうです。今頃の季節はとても気持ち良さそうですね。ご夫婦仲良く二人三脚でお店を盛り立てている稲垣商店さん。お近くをお通りの際はぜひ立ち寄ってください!