代表 知本雅子
住所 文京区本駒込3-29-4
TEL 03-3943-4800

文京区の本駒込は江戸時代には武家屋敷が置かれ、明治時代以降は多くの政財界人が邸宅を構えた高級住宅街です。

そして、この周辺には天祖神社、富士神社、武蔵野市吉祥寺の地名の由来になった、諏訪山吉祥寺などの神社仏閣がとても多く、そのためか緑豊かな、ゆったりとした雰囲気に包まれています。

そんな本駒込で長年お店を構える博文堂の奥様とご主人にお話を伺ってきました。

お店の創業はいつ頃でしょうか?

お話を伺ったご主人と奥様

奥様:今から65年くらい前の昭和26~27年頃に主人の両親がここで文房具の店を始めたんです。それから2~3年経った昭和29年頃からたばこを扱い始めたようです。

その後、義父が亡くなったときに、義母が文房具をやめて、たばこの店にしました。そして、義母が14年前くらいに亡くなり、私があとを引き継いでいます。

近くに中学校もありますし、文房具を扱っていた頃は忙しかったでしょうね。

たばこの陳列棚

奥様:そうなんです。大晦日もずっとお店を開けていたようですよ。中学校の先に天祖神社があるので、初詣に行く方々がたばこを買ってくださったんです。

子供たちは学校が始まる前に文房具を買いに来るので、結構朝早くから夜遅くまで営業していました。その頃は、忙しかったので住み込みのお手伝いさんも雇っていたようです。

主人は外でお勤めしていたので、あんまりお店については詳しくないんですよ(笑)。

ご主人:そうなんです。あんまり知らないんですよ(笑)。

お客様は常連さんが多いですか?

駒込駅と本駒込駅間の本郷通りでは数少ない灰皿です。

奥様:常連さんが多いですね。だいたいカートン売りになります。そういうお客様は決まった頃合いに買いに来てくれるので、在庫管理もしやすいです。

私は主婦なので、買い物に行ったり、銀行に行ったり、日常で外に出ることも多いんです。主人が勤めていた頃は、ちょっと買い物に行くにも店を閉めていたので、近所の人に「知本さんのお店はほとんど閉まってるね」って言われたりもしたんですよ(笑)。

でも、今は主人が店にいるので大助かりです。ひとりいれば十分な店なので、交互に出かけたりしています。

お店の前の灰皿を使用している方が多いですね。

本郷通りに面したたばこ屋さん

奥様:通りすがりに灰皿を使う方が多いですね。駒込駅から本郷通り沿いにうちまでは約1kmあるんですが、その間、灰皿が全然ないんです。

たばこを吸う人は本当に可哀想なくらい。本郷通りを挟んだ向かいのコンビニは、以前は灰皿を置いていましたが、今はもうないんですよね。だから、周辺で灰皿を置いてるのはうちだけ。

灰皿の置き場所に問題はないって区役所から言われていますが、クレームも来たりして、今、たばこはすごい目の敵にされちゃっていますよね。それでもたばこを吸う方は喫煙所がなくて、本当に可哀想なので、せめてうちくらいはね。

灰皿を使うだけであんまり買ってくれる人はいませんが(笑)、一応たばこ屋をしている以上は吸える場所だけでも提供したいと思っています。

愛煙家にとって、とてもありがたいお心遣いです。奥様は新宿文京の組合理事のお仕事もしていらっしゃるんですよね。

販売窓口。呼び鈴があります。

奥様:そうですね。婦人部では、クリーンキャンペーンもやっているので、そのお声がけや、人数確認などもしています。文京区の掃除は後楽園なんですよ。

あとは新宿の歌舞伎町にも掃除に行きます。最近の歌舞伎町はすごく綺麗になりましたよ。昔と違って全然ゴミが落ちてません。歌舞伎町の人たちや、商店街の方々が頑張ったんだなと思います。

あとは、喫煙者のマナーも良くなったんだと思いますね。5月30日のゴミゼロデーには、吉本興業の若手芸人さんも参加して、楽しいですよ。

周辺案内

吉祥寺

太田道灌が江戸城築城の際、井戸を掘ると「吉祥増上」の刻印が出たため、現在の和田倉門あたりに吉祥庵を造ったのが始まり。その後幾度かの移転があり、現在の場所にいたる。

文京区本駒込3−19−17
東京メトロ南北線「本駒込」より徒歩7分

駒込天祖神社

文治5(1189)年、源頼朝公奥州藤原泰衡征伐の際、霊夢のお告げがあり神明を祀ると伝えられている。旧社殿は昭和20年の空襲で焼失したが、戦後の昭和29年に現社殿が再建された。

文京区本駒込3−40−1
東京メトロ南北線「本駒込」より徒歩10分

編集後記

お店と組合のお仕事と、とてもお忙しくしていらっしゃる奥様。今はご主人もお店を見ていてくれるので、近くのジムで体を動かしたり、ウォーキングをされたりなど、楽しくアクティブに過ごされているそうです。また、ご主人もカラオケを練習されて、飲み会で披露するのが楽しみなのだとか。

周辺では灰皿や喫煙所がないぶん、このお店の灰皿を頼りに一服されていかれる方も多いとのこと。お掃除や煙の問題など、ご苦労もたくさんあるかと思いますが、これからも無理なく街の灯台として続けていって欲しいと思います。