代表 中島 俊一
住所 世田谷区羽根木2-40-23
TEL 03-3321-0746

京王井の頭線の東松原駅。渋谷からは8分、下北沢や明大前も徒歩圏内で交通至便です。

周辺は閑静な住宅街で、軟式野球場、テニスコート、茶室、梅林も設えた大きな羽根木公園があり、緑豊かな住みやすい街です。

そんな東松原駅前の商店街でたばこ屋さんを営む若いご主人にお話を伺ってきました。

お店の創業はいつ頃でしょうか?

お話を伺ったご主人

ご主人:祖父が薬局として始めたのが昭和10年頃だったと思います。それから父が店を継いで、昭和40年代後半にたばこ販売の許可を取って、薬とたばこを販売していました。

その後、僕の代では薬局をやめて、今の形のたばこ専門の店に改装したのが1999年でした。建物を改装した時点で、今後薬局は厳しいとわかっていたんでしょうね。

うちが薬局をやめたあと、大手ドラッグストアチェーンが近所に出店しました。もちろん、個人で薬局をがんばってるお店はたくさんありますが、大手がくると押されちゃいますからね。その点、たばこの販売は許可制で価格も同じなので。

お店の営業時間は?

在庫の棚も綺麗に整頓されています。

ご主人:平日は朝9時半から20時半まで。隣にセブン-イレブンさんがあるんですけど、この距離なので、セブンさんには当然たばこは置いてません。

普段はセブンさんに、たばこを買いに来たお客様が「コンビニなのにたばこないの?」ってなると、セブンさんが「隣がたばこ屋さんですよ」と案内してくれるんですが、うちが閉まったあとだと、対応できないので、それでセブンの店長さんには、「中島さん、もう少し長くお店あけてよ」って言われます(笑)。

セブンさんが扱ってないものをうちが扱っているので、極力日曜も店は開けるようにしています。日曜は14時半くらいから開けますね。

セブンさんとは、良好な関係なんですね。お休みがなくて、大変そうですが、日曜日の午前中は何かご趣味に費やしているのでしょうか?

珍しい外国のたばこも置いていますよ。

ご主人:セブンさんとは、お互い補完し合って営業しています。ここの商店街は不便だなって、外にお客様が買い物に行かれるより、賑わっているほうがいいんです。

日曜日は一週間でできないことをやっています。問屋さんに仕入れに行ったりすると、気分転換になりますね。あとは、朝早くに、サーフィンしに出るときもあります。それで、帰ってくるときに渋滞にはまると、14時半オープンのつもりが16時になったりして、またセブンの店長さんに文句言われるという(笑)。

今はまとまった休日はありませんが、自販機が稼働している時代はもっと大名商売でしたね。

大名商売というと?

窓口もモダンなデザインでかっこいいです。

ご主人:僕が店を継いだ1999年は自販機がフルに稼働していて、窓口を開けてなくても、自販機がどんどん売ってくれていたんですよ。それが、タスポが搭載されて、自販機が売れなくなって、たばこを吸われる方も減っていった。

今の環境になってみて、僕自身、商売について良く考えて、お客様を大切にする気持ちがわいてきたんです。「商売ってこれがもっともなんだな」と思うようになりました。

たばこを吸われる方やたばこ販売店に対するいろいろな施策について恨み節ばかり言っても先に繋がらないですよね。自販機に規制がかかって未成年者は買えない、大人の嗜好品ということが明確になって、僕も対面販売に力を入れていくようになった。なので、どうしたらお客様が店に来てくれるだろうという視野に変わっていったので、良かったと思います。

まあ、商売としては不利なほうに振れてるんですが、商売の根本を考えるようになりました。

ご商売についての前向きな姿勢、見習いたいです。ご主人は、東松原商店街振興組合の副理事長さんもされていますね。そちらの活動のほうは?

東松原駅からすぐの商店街にあります。

ご主人:商店街からの人離れを防いでいこうということですね。

主婦の方たちは、大手スーパーのポイントとかに魅力を感じて買い物しに行って、商店街では買い物をされないんですよね。だから、こちらから仕掛けていかないと、どんどん魅力のない商店街になってしまう。

単発のイベントでもいいので、普段やらないことをやれば、人は必ず見ていてくれます。一緒にやっているのは、僕と同じような昔から家が商いをやってる二代目、三代目の人たち。それが三人いれば何とか物事は進んでいくので、知恵をしぼってやっていってます。

周辺案内

常念寺

江戸時代初期に創建され、築地本願寺内へ移転。1923年に発生した関東大震災により、昭和4年に現在の地へ移った。本尊は阿弥陀如来。作者不明で木彫りの立像で古い時代の作と見受けられる。

世田谷区松原5−46−8
京王井の頭線「東松原」より徒歩5分

羽根木公園

広大な敷地に野球場、プレーパーク、茶室、梅林がある。梅の木は、昭和42年以降、何度かの植林を経て、現在では650本もの見事な梅林となった。2月から3月に行われる梅まつりは世田谷の風物詩となっている。

世田谷区代田4−38−52
京王井の頭線「東松原」より徒歩7分


編集後記

とても明るくジョークを交え、楽しくお話をしてくださったご主人。インタビュー中にも、お客様がいらっしゃると、明るくご対応されていました。

お店の外に灰皿が二台置いてあるのですが、ご主人は、ご近所を四六時中お掃除しているとのこと。灰皿や店の前だけではなく、範囲を広げて、落ち葉やコンビニ利用客の捨てたゴミなども拾うそうです。

ご主人曰く「いい人を演出して文句を言いづらくする(笑)」とのことですが、商店街の方々やご近所の方、お客様もそういうご主人を見ているからこそ、安心したり、頼ったり、常連となって足繁く通うのでしょう。

これからも地元の力を見せつけていって欲しいと思います。