代表 村上 弘美
住所 足立区千住旭町1-22
TEL 03-3881-1378

とある企業が主催する「住みたい街ランキング」でここ数年じわじわと得票を増やし、上位にくいこんできている北千住。都心へのアクセスの良さと駅併設の大型ショッピングビルの利便性、情緒ある街の風情もあいまって、注目度が高い街です。

そんな北千住の駅東口から徒歩5分の場所にお店を構える普川たばこ店さん。こちらの奥様にお話を伺ってきました。

お店の創業はいつ頃でしょうか?

お話を伺った奥様。

奥様:それがちょっと定かではなくて、昭和何年かではあるんですが……相当前だと思います。

私の母方の祖母がお店を始めて、私で四代目になります。祖母のあと叔母がやって、叔母が亡くなったあと母がやって、そのあと私が継ぎました。

奥様がお母様からお店を継がれたのはいつ頃でしょうか?

窓口には置いている銘柄が陳列されています。

奥様:10年前になりますね。母が亡くなったのでそのまま自動的に私が継いだという形です。廃業するのも惜しいと思いましたから。

母がお店をやっていたときから手伝いはしていました。私は別の仕事をしていましたが、パートで時間が短かったので、帰りに寄って自動販売機に商品を入れたりお金の計算をしたり。本当にわずかな手伝いでしたけど。

お母様からご商売について教わったことなどはありますか?

陳列ケースも綺麗です。

奥様:教わるというより、やっぱり商売って難しいなって。在庫管理とかね。
常連さんの銘柄は切らしちゃいけないし、かといって取り過ぎてしまうと突然来なくなったりしますものね。

お客様のタイミングですからね、しようがないことなんですけどね(笑)。

お店のお休みは?

学園通りと大踏切通りが交差する四つ角にあります。

奥様:無休でやっています。朝8時から夜7時まで。母がお店をやっていたときと同じにしています。用事があるときはお店を閉めてしまいますけど。

うちは、平日と休日でお客様が来られる人数やタイミングもそれほど変わらないですね。前は夕方が多いかな? って思っていましたが、今はそんなこともないですし、そのへんが読めればいいんですけどね。

それでは、ご商売を営む上で気をつけていらっしゃることは?

緑色のサインがちょっと珍しくて可愛い。

奥様:なるべく売り切れがないようにとは思っています。お客様がせっかく来てくださったのに、「ないです」とは言いたくないですよね。

あとは、お客様をお待たせしないようにということですね。どうしても窓口から離れて、ちょっと食事をとるとか、トイレに立つっていうときがありますが、そんなときに限ってお客様がいらっしゃるんですよ(笑)。それまではずーっと窓口にいたのに何ででしょうね(笑)。本当に不思議です。

周辺案内

北千住宿場町通り

旧日光街道に面し、江戸時代初めに設けられた千住宿の本陣跡を含む商店街。現代的な飲食店などが軒を連ねるなか、宿場町として栄えた頃を彷彿とさせる建築物も現存している。

足立区千住3-69
東京メトロ日比谷線・千代田線/JR常磐線/東武伊勢崎線ほか「北千住」西口下車徒歩3分

学園通り旭町商店街

北千住駅東口からのびる商店街。足立学園ほか、東京電機大学をはじめとする、様々な大学、学校施設の移動経路にある。そのため、昔ながらの地元に根ざした居酒屋のほか、学生向けの飲食店などで賑わう。

足立区千住旭町3
東京メトロ日比谷線・千代田線/JR常磐線/東武伊勢崎線ほか「北千住」東口下車すぐ

編集後記

とても穏やかにあたたかい応対をしてくださった奥様。無休というお店の営業形態には頭が下がる思いです。お店は創業時からずっと女性が継がれていたようで、昭和に「タバコやの娘」という歌謡曲があったことを思い出しました。メロディーが覚えやすく、のちにいろいろな替え歌にもなったことで、直接は知らなくても懐かしさを感じる可愛い流行歌です。

そんな歌を思い出しながら街にはやっぱりたばこ屋さんがあってほしいなと思う素敵なお店でした。