代表 山岸 正美
住所 〒144-0052  大田区蒲田5-8-11

 JR蒲田駅東口より3分ほどの賑やかな繁華街にあるたばこ屋さん。通りの角に位置するので、たばこの自動販売機やジュースの自動販売機も多めです。気さくで話上手な御主人と優しい奥様に、商売繁昌の秘訣をお聞きしてきました。

お店の創業はいつでしょうか?

 御主人:昭和50年です。僕はその前は大手製パン会社に勤めていまして、その会社が希望すればパン店を営ませるという方針だったんですね。それで申し込んだ。ですから、昔は大手製パンの直営店だったんです。

創業当初からたばこを置いていたのですか?

仲睦まじいご夫婦。御主人と奥様の富子さん。

 御主人:たばこについては、昭和57年にパンだけではなく、たばこも置いてみようということで始めましたが、当時は、たばこは店の片隅に置かれていて、メインはパンでした。ですが、そのあとマクドナルドやコンビニが増えてパンがだんだん売れなくなったので、たばこを増やしていきました。たばこが多くなってきた頃、パンのほうも景気が悪くなって、2000年に製パン会社から「よかったらお店を買い取りませんか」というお話がきたんです。それで、お店を買い取りまして、それまでは大家さんが製パン会社だったので、パンを売らなきゃいけなかったんですが、うちが買い取ったので、じゃあ、たばこ専門店でいこうということになりました。

こちらのお店に移ったときは忙しかったでしょうね。屋号のファーストたばこセンターというのは、パン屋さんからたばこ専門店に切り替わった際に変えたのですね。

珍しい外国たばこの品数も豊富でした。

 御主人:そうですね、2000年に。製パン会社がうちに売ってくれたので、それはありがたい、恩義を忘れない、という気持ちで、製パン会社の一部から取って、ファーストたばこセンターという屋号にしたんです。

たくさん珍しい種類のたばこも置いてありますね。それは御主人が選ばれているのですか?

 御主人:そうですね。毎年有楽町でスモーキングコレクションという展示会がありまして、そこへ行って変わったものや売れそうなものに目星をつけて仕入れています。変わったたばこはいくらでもあるのですが、売れなくて失敗したこともありますよ(笑)。逆に売れることもありますが。

お客様と接する際に思い出に残っていることなどはありますか?

広いお店なので、箱をたくさん並べられます。

 御主人:つい3日前のことですが、若い女性が「これください」とお店にいらっしゃったんですね。それで「はい、おいくつですか?」とお聞きすると、「いえ、私じゃなくて母が吸うんです」と言うんです。僕は「お母さんがお吸いになるのはありがたい。それでおいくつですか?」ってしばらくそんなやりとりをしていまして、やっと気づいたんですが、相手の女性は年齢を聞かれたと思ったんですよ(笑)。僕はお客さまに「何個ですか?」って聞くのも失礼な気がして、「おいくつですか?」って聞いたつもりだったんですがね(笑)。

女性のお客さまがお若かったので、そんな誤解もあったのですね(笑)。

自動販売機では買えない世界各種の珍しいたばこをたくさん置いています。

 御主人:でも、お店に明らかに未成年者と思われる方たちが2、3人で来られて、その方たちがたばこの棚を見ているので「あなた方、未成年じゃないの?うちは未成年者にはたばこは売らないから成年になったらいらっしゃい」って強い調子で言いますね。未成年者にたばこを売るわけにはいきませんし、ライターもたばこに火をつけるものなので、未成年者にはなるべく売らないようにしています。でも強い調子でキッパリとは言いますが、どなったり怒ったりはしないようにしていますので、結構言う事を聞いてくれますね。

大人が毅然とした態度で言わないといけませんよね。

通りの角に面した広々としたお店。

 御主人:そうですね。でも、ありがたいと思うのは他のたばこ屋を何軒も通り越してわざわざうちに買いに来てくださるお客さまですよね。しばらくおしゃべりをしていかれて。お客さまも楽しいかもしれませんが、こちらもお客さまとお話ししていると楽しいですよ。それはお客さまだけではなく、同業者でもジュースのメーカーさんでもたばこの営業の方でも、知り合ったからには仲良くしたいですよね。ですから、家内は外のジュース販売機にジュースを入れにきた人に「このお菓子持っていきなさいよ」なんてやっていますよ。やりすぎるくらいにやるんですよ(笑)。でもそうやって一度でも知り合った方とは長く仲良く付き合っていきたいですよね。

それでは最後にお店で自慢できるものがありましたら教えてください。

 明宏さん:そうですね。時代の流れもあって、周りの環境も、商売にも変化がありますが、僕らはその時々を大切にして長い間ここで商売を続けています。お店の外観も含め、置く商品も僕らなりに考えて、よりよい品物をお客さまに届けられるよう工夫をしています。どういうお店なのかは一度来て、見てもらえればわかっていただけるのではと思います。

周辺案内

西六郷公園(タイヤ公園)

 公園の名称は西六郷公園ですが、地元の人々には愛称の「タイヤ公園」と呼ばれ、その名前で広く知れ渡るようになりました。遊具のブランコ、すべり台や砂場の他、公園中にある大小さまざまな大きさの古タイヤ約3000本が、ゴジラやロボットに姿を変え、子供から大人まで、訪れる人々を楽しませてくれます。

住所:東京都大田区西六郷1−6−1
※JR京浜東北線「蒲田」下車 徒歩15分

あすと京浜蒲田商店街

 京急蒲田駅を下りるとすぐに全蓋アーケード「あすと」が始まり、JR蒲田駅方面まで延びています。長年、地元の人々に愛され、和気あいあいとした雰囲気が漂う商店街。商店街中頃から少しそれると京浜蒲田公園があり、お買い物途中の憩いの場になっています。

住所:東京都大田区蒲田4−1
※JR京浜東北線「蒲田」下車 徒歩10分 京浜急行線「蒲田」下車 すぐ

編集後記

 お店にいらっしゃるお客さまだけではなく、ご近所の同業者のたばこ屋さんや、出入りする営業さんなど、縁ある人すべてと仲良く付き合っていきたいと言う御主人と奥様の考えに温かいお人柄を感じました。とにかく仲睦まじいご夫婦で羨ましい限り。御主人の健康の秘訣は、毎朝自宅から遠回りしてお店に通うという、ウォーキングにあるとか。