代表 小林 正明
住所 〒164-0001  中野区中野1-28-9
TEL 03-3368-2312

 地元の人々や学生、観光客で賑やかな中野駅周辺を抜け、閑静な住宅街へ。住所で記すと中野になりますが、あちこちで「城山」という名前をかかげたビルや公園を目にします。このあたりは昔から城山と呼ばれ、その由来の書かれた案内板も発見しました。「エルシー・こばやし」さんが加盟する商店街も城山中央通商栄会といいます。

お店の創業はいつ頃でしょうか?

 店自体は昭和31年です。その時点ではたばこは扱っていなくて、最初は金物屋でした。私の母が始めまして、私で二代目。父が金物屋の卸問屋をしていた関係で、母が店番をできればいいんじゃないかということで、始めたのがスタートです。

元々この場所に住んでいらっしゃったのですか?

欲しいたばこをさっと出してもらえる嬉しいお店

 いえ、違うんですよ。この近くに住まいを構えていたんですが、店を始めるにあたって、少しでも人通りのある商売の立地に適した所ということで、探してこちらに引っ越してきたんです。ちょうど私が小学校1年の夏休みでした。

小学1年生からお母様がお店で商売しているのを見て、ご主人もお手伝いをされていたんですか?

頼れる町の雑貨屋さん

 そうですね、手伝わされました。余談ですけど、こっちに引っ越してくるまで母は体が弱かったんですよ。ところがこっちにきて商売を始めたら、お客様に親しんでもらうためにも、今日は体の調子が悪いから店が開けられないとか、逆に早じまいだとかでは通らないですから、一生懸命に働いたんですよ。その結果、商売云々よりも母自身の体が丈夫になりましてね。ですから、もちろん生活がかかっているということもありますが、それ以上に商売を必死になってやってくれたおかげで母が健康になったということがあります。

やはり気持ちの張りが違ったのでしょうね。たばこはいつ頃から扱うようになったのですか?

 昭和40年です。住宅街の立地が悪いところでいかに便利にしてもらえるかということと、売上があったらそれにこしたことはないということだと思いますね。先代なりに一所懸命考えてやってくれたことではないかと思っています。今も、例えばたばこを買ってくれたお客様のレジ袋などに他の商品のパンフレットを入れてお持ちいただくとかしています。たばこのお客様も大事ですし、金物のお客様も大事ですから、それで相乗効果があがれば、と思いますね。

やはり地元のお客様が多いですか?

 ほとんどそうですね。例えば、あのお客様がお見えになったら、あのたばことか、聞かないで私どもは出せるようにしています。ほとんどのお客様に関しては、どのお客様が何を買って下さるかというのは頭に入っています。

お店で工夫をしているところなどは?

生活必需品を揃えています

 店の名前のエルシーという意味を説明させていただくと、『リビング・コンビニエンス』という考え方がありまして、リビング用品に関してのいわゆるコンビニエンスストアではなく、本来の意味として便利に使っていただくという考え方でエルシー(LC)という名前をつけたんです。つまり、たばこに限らず、あそこの店は便利だよって言っていただけるような店にしたいというのが基本的な考え方です。例えばの話ですが、うちで扱っていない商品に関しても、お客様に聞かれれば、ちょっと調べてあげてこういうお店にあるみたいですよ、とか、あるいは他所のお店で買った商品でも使い方などがわからなければ、うちに持ってきてもらって使い方の説明をしてさしあげるなど、できるだけお客様に便利に使っていただくということです。

創業時から「エルシー・こばやし」という名前で?

切手やハガキも買えます

 平成2年に法人にした時からです。『こばやし』なんて名前はたくさんあるので、そのままじゃ法人の登録名として使えないだろうということで。法人にする前は『こばやし商店』だったんですが、そのイメージを損なわない程度に新しい雰囲気を出したいなということでこの名前にしたんですよ。

お店の営業時間は?

営業時間が長いので、ちょっとした日用品を買うのに便利です

 朝の9時から夜の9時までです。私どもが一番重要視しているのは、お客様との約束を守るということなんです。約束を守ることの最たるものは、営業時間だと思っています。朝9時から夜9時までは、うちは開けていますよ、というのがお客様に対しての一種の約束事だと私どもは理解しています。例えば、お客様が夜の9時5分前にたばこを買いに来たのに店を閉めていたから買えなかったというのは大変失礼な話だと思っています。ですから、私は携帯電話で夜の9時にアラームが鳴るように設定しています。何が何でもそのアラームが鳴る前にシャッターを下ろすことはしないように心がけています。一番大事なことだろうと思いますよ。

周辺案内

紅葉山公園

 なかのZEROに隣接する、名前のとおり秋には美しい紅葉が見られる紅葉山公園。山というだけあり、樹木に覆われた庭園は散歩を楽しむ人々が多く見られます。他に子供たちの遊ぶ遊具、静態保存蒸気機関車なども設置され、家族で楽しめる地元の人たち憩いの公園のようです。

住所:東京都中野区中野2−5
※JR中央線、総武線、東京メトロ東西線「中野」下車 徒歩7分

中野ブロードウェイセンター

 地下1階から地上4階まで、様々なテナントが入ったショッピングモール、大手スーパーマーケットから、音楽、サブカルチャー、おもちゃ、漫画などを取り扱う小規模店舗、眼科、耳鼻咽喉科などのクリニックまで幅広いテナントが入居。世代を問わず多くの買い物客、観光客で賑わっています。最近では、新しいカルチャー発信基地としても注目を浴びています。

住所:東京都中野区中野5−52
※JR中央線、総武線、東京メトロ東西線「中野」下車 徒歩1分

編集後記

 お客様の便利を一番に考えていらっしゃるご主人。常連さんも、誠実なご主人のお人柄に惹かれてお店にいらっしゃるのだろうな、と想像しました。ご主人の趣味はクラシック音楽鑑賞で、高校生の頃はブラスバンド部に所属していたのだとか。取材中は静かな音でクラシック音楽が流れていました。