代表 西尾 ヨシエ
住所 〒152-0035  目黒区自由が丘1-9-5
TEL 03-3717-6305

 自由が丘駅南口から左に少し歩くと、ショッピングタウン自由が丘にふさわしい、白タイルのきれいな「いずみや」さんがあります。平日でも人通りが多く、買い物客で賑わう絶好のロケーションで、親子三代一緒にお店を守る代表のヨシエさんと、現在たばこ全般を任されているお孫さんの禎宜さんにお話を伺ってきました。

お店の創業はいつ頃ですか?

自由が丘南口近くにきれいなたばこ屋さんがあります。

 ヨシエさん:昭和27年です。当時、このあたりは建物自体がとても少なくて、すすき野原のようだったんですが、父がいろいろ調べてここにお店を出すことを決めてくれたんです。それで、寝具のお店として開業しました。横浜に布団の工場がありまして、東横線沿線に親族のやっているお店もいくつかありましたから。

今は三代一緒にお店をみていて、盤石ですね。

お店前にたばこのポールサインがありました。

 ヨシエさん:布団のほうのお客様は、このあたりの常連さんがずっとついてくれていますので、それが私の宝ですね。だから辞めちゃおうと思ってもなかなか、辞められなくて(笑)。孫も以前は他のところに勤めていたのですが、辞めてうちの店を手伝ってくれることになりまして、今は娘と孫と一緒に店をみています。たばこは孫に全部任せています。

禎宜さんがお店にきてからどれくらい経ちますか?

珍しいたばこも数多く揃えています。

 禎宜さん:2年くらいですね。それまではドラッグストアに勤めていました。ディスプレイの展開の仕方などはそのあたりで勉強しました。外国たばこも、元々あったんですけれど、僕が携わってから特に力を入れ始めたということではなくて、今までうちで取り扱いがなかったものを置くようになったということですね。
 ヨシエさん:たばこは元々手売りが多かったんですけど、孫がみるようになってからは売上げが伸びましたよ。結構しっかりした信念でやってくれています。

接客などで気をつけていることは?

左から代表のヨシエさん、娘さん、孫の禎宜さん

 禎宜さん:そう言われるとなんでしょうかね。たぶん無意識のうちにやっていることだとは思うんですけれど、おかしな日本語にならないように、言葉遣いには気をつけています。他には、時間帯にもよりますけれど、半数以上が常連さんなので、お客様が店の前に来るだけでたばこの銘柄と個数をすぐに出しておくようにしています。

お客様とのエピソードなどがありましたら教えて下さい。

在庫も豊富なカートンがきれいに並んでいます。

 禎宜さん:同年代のお客様の中には、最初はたばこに関する話をして、何回かいらして下さるうちにだんだん仲良くなって、交流が深まりました。僕はここには住んでいなかったので、この近辺の人たちや住民の人たちで知り合いはいなかったんですけれど、仕事を通じて広がりができたように思います。その繋がり繋がりでこの店を宣伝してもらったりしていますね。

周辺案内

自由が丘緑道ギャラリー

 自由が丘駅南口を降りてメルサを抜けるとすぐに緑道があります。周りにはカフェや雑貨屋さんが数多く並び、緑道沿いにはたくさんのベンチが並んでいるので、買い物客や散歩をする方々の憩いの場となっています。この緑道の高架下を利用して、自由が丘77年の歩みを写真で見ることができる「自由が丘緑道ギャラリー」があります。

東京都目黒区自由が丘1-8-9
東急東横線、大井町線、「自由が丘」下車 徒歩1分

編集後記

 昔から寝具をお求めいただくお客様が宝というヨシエさんと、同年代のお客様をどんどん獲得していくお若い三代目の禎宜さんが切り盛りされているお店です。昭和27年の開業時は、すすき野原のようだったという自由が丘もいまや都内有数のショッピングエリアになりました。街の発展とともに、親子三代続くお店も進化し続けていくのでしょう。