1966-1975 昭和40年代
うれし恥ずかし、たばこの味と青春の思い出

「いっぷくの思い出」入選受賞
【1965/昭和40年】
祖母は江戸時代創業の料理屋の一人娘,茶の間の火鉢の前に座り,年代物のキセルにタバコの葉をつめ,おいしそうに一服、その姿は「いきで色っぽくて」子供心に憧れていました。場所がら芸者さんなどの出入りも多く,そんな人たちの相談事にもよくのっていた祖母,芸者さんが座敷に出て行く前の三味線の音と,キセルから火鉢に葉を落とすときの「コン コン」という音 そして流れ来る煙---「たばこ」がぜんぜん苦にならない。むしろ「安らぎ」の時間が流れていたと思っています。。
[50代/女性/山形県]
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