
代表 | 岡本 弘 |
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住所 | 〒116-0003 荒川区南千住4-3-1 |
TEL | 03-3806-1500 |
JR、東京メトロ、近年にはつくばエクスプレスも停車する南千住は、昔ながらの町の風景と、再開発域の商業ビルや、高層マンションが混在し、多くの人口を抱える活気溢れる町です。東京メトロ日比谷線南千住駅すぐ隣にある、おかもと商店のご主人にお話を伺ってきました。
こちらのお店は最近、改装してオープンされたそうですね。

ご主人:はい、以前にここでお店をやっていた人が体を悪くしてやめてしまったんです。ですから、おかもと商店としては、去年の10月10日に開店しました。うちは、本店は3丁目のほうにありまして、昭和28年からたばこを扱っています。そこで最初にたばこ販売の許可を取ったんですね。他に同じ3丁目に東京ガスのビルがあるんですが、その中にも売店を出しているので、合わせて3箇所お店があります。この駅前の店は私の息子夫婦と、手伝ってもらっている方ひとりの計3人で、交代でやってもらっています。朝は5時から店を開けるので、4時に起きて新聞や週刊誌を3箇所に分けるんですよ。その作業は息子がひとりでやっています。
早い時間から開けているんですね。始発に合わせてでしょうか?

ご主人:いえ、実は始発はもう1本早くて4時台なんですよ。お客様にその時間に店を開けて欲しいって言われるんですけど、それはちょっと無理ですね(笑)。ですから、2本目の電車からで勘弁してもらっています(笑)。朝は9時頃まで忙しいですよ。9時を過ぎれば出勤の方たちもだいぶ落ち着くんですけれどね。夜は8時までやっています。本当はもうちょっと開けていたいんですけど、何しろ朝が早いものですからね。
南口の駅前なので、お客様もひっきりなしにいらしていますね。

ご主人:そうですね、人の往来は常にあります。朝の通勤時には人が数珠つなぎになっていますよ。6坪しかない小さな店ですので、お客様のご要望にお応えして、あれもこれもとたくさんの商品を置けないのが残念です。この辺りは回向院や小塚原刑場跡の首切り地蔵など、名跡も多いんですよ。ですから観光客の方もけっこういらっしゃいます。
本店とこちらの駅前店では、お客様の層も違いますか?

ご主人:違いますね。私はふだん本店のほうにいるので、本店のお客様とは、ゆっくりお話したりしますが、ここのお店は通勤のお客様が多くて、たばこや週刊誌がよく出ますからスピードが大事ですね。ですから、若い息子夫婦にまかせています(笑)。雨が降ったらすぐにビニール傘を出したり、そのときそのときで適宜対応しています。
とてもお忙しそうですね。休日のご趣味などはありますか?

ご主人:私は仕事関係で、いろいろなところへ旅行に行くんですよ。1年間で日帰りも入れると、20回くらいは旅行に出ます。たばこ組合や町内会、日本公衆電話会に加えて、ずっとここに住んでいるので同窓会などもありますね。幹事をやることが多いので、家にいても企画書を書いたり、原稿を作ったりしていますから、あまり休む暇もなくて忙しくなってしまいます(笑)。でも、いろいろな方々が頼ってくだされば、それにお応えしたいし、ありがたいですし、楽しいものですよ。
周辺案内
小塚原回向院


江戸時代、第誉義観上人が小塚原刑場での刑死者を弔うため、小塚原回向院を建立しました。江戸時代の大泥棒、鼠小僧次郎吉や明治初期に毒婦と言われた高橋お伝の墓が残っています。また、明治8年に、蘭学者でもあった杉田玄白などが小塚原で腑分けに参加し、後に「解体新書」翻訳のきっかけとなったことでも有名です。
東京都荒川区南千住5-33-13
東京メトロ日比谷線「南千住駅」下車 徒歩1分
千住天王素盞雄神社


平安時代に創建され、石を神として崇拝する石神信仰に基づく縁起の神社です。地元では「天王様」とも呼ばれ親しまれています。毎年6月には、夏の疫病を振り払う祭りとして、1200年以上も続いている「天王祭」が行われます。
東京都荒川区南千住6-60-1
東京メトロ日比谷線「南千住駅」下車 徒歩8分
編集後記
様々な要職をこなし、日々お忙しく過ごされているご主人にお話を伺いましたが、たくさんの方々に頼られ、それにお応えする誠意が、ご主人のエネルギーと若々しさの秘訣のように感じられました。生まれも育ちも南千住ということで、土地への愛情や知識がとても深いことも、お話ぶりからよく伝わりました。