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【1982/昭和57年】
それまでタバコという物は、不良少年のイメージしかなかった私です。正月も過ぎ、成人式を終えた晩、父が珍しく私の部屋に入ってきた。「星でも見ないか」と私をベランダへ誘い出し、しばらくして父は私にタバコを差し出した。初めて吸うタバコにむせかえり、頭はクラクラしていた私ですが、今まで厳しかった父が私を「一人前の男」として見てくれたと思え、大変うれしかったです。あの時の1本のタバコが父との「男と男の絆」を作ってくれた思いがします。その後もたまに、二人でタバコを吸ったものでした。今思うと、とても懐かしい思い出です。
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